情報トピックス(2003年1月)
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2003/01/30
1月31日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(734) Bendaによる恒星食。1月31日(金)18時13分、北海道北東部で観測される可能性がある。
恒星は TYC1841-00562-1(赤経 04h31m09.279s、赤緯 +29°18'03.18"(J2000)、10.0等、おうし座φ星の北東 約3°04')
4.7等の減光で、継続時間は最長20.0秒
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2003/01/27
天文関連書 新刊情報
- ニュートリノ 小柴昌俊先生ノーベル賞受賞記念
- 田賀井篤平(たがい・とくへい)編 東京大学総合研究博物館 東京大学出版会(発売)
- 本体1500円 26cm 120p
- ISBN 4-13-020251-0
1月29日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(88) Thisbeによる恒星食。1月29日(水)3時33分、南西諸島で観測される可能性がある。
恒星は TYC4933-00843-1(赤経 11h32m56.202s、赤緯 -03°52'07.73"(J2000)、12.0等、しし座87番星の南東 約1°05')
0.9等の減光で、継続時間は最長35.2秒
(126) Velledaによる恒星食。1月29日(水)22時3分、北海道南部で観測される可能性がある。
恒星は TYC1887-01147-1(赤経 06h33m09.550s、赤緯 +27°42'56.76"(J2000)、10.0等、ぎょしゃ座49番星の南西 約0°32')
2.9等の減光で、継続時間は最長5.7秒
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2003/01/24
1月25日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(142) Polanaによる恒星食。1月25日(土)20時29分、北海道地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC0827-01362-1(赤経 09h36m23.668s、赤緯 +12°39'38.00"(J2000)、10.9等、しし座ξ星の北東 約1°44')
2.3等の減光で、継続時間は最長5.9秒
1月26日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(54) Alexandraによる恒星食。1月26日(日)1時45分、八重山諸島で観測される可能性がある。
恒星は TYC2408-01101-1(赤経 05h38m18.046s、赤緯 +32°55'27.91"(J2000)、10.6等、ぎょしゃ座χ星の北東 約1°23')
2.1等の減光で、継続時間は最長16.6秒
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2003/01/21
写真投稿:「18日に起こったガリレオ衛星相互食」
甲斐雅一さん撮影。クリックで拡大。
撮影日時:2003年1月18日 21時26分〜51分(JST)、露出 各1秒(コンポジットなし)
撮影機材等:16cm F6.2 反射望遠鏡(コレクターレンズ使用)、Or7mm、Nikon CoolPix 950(合成F24.2、2×デジタルズーム使用)、Photoshopで画像処理
●撮影者コメント:イオがカリストに掩蔽される様子です。Iはイオ、IIはエウロパ、IVはカリストを示しています。最大食の21時36分の写真は、イオがカリストを隠しイオの存在が確認し辛くなっています。当日の午後9時過ぎまではシンチレーションが非常に悪く、組写真に取り入れない程でした。従って、掩蔽前にイオとカリストが分離している姿を組写真に取り入れなかったのが残念です。
アストロアーツ: 2003年の天文現象ガイド ―― 1月18日 エウロパ、カリストがイオをかくす
1月23日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(714) Ululaによる恒星食。1月23日(木)2時27分、北海道南部で観測される可能性がある。
恒星は TYC0154-00626-1(赤経 06h32m39.882s、赤緯 +04°14'42.53"(J2000)、11.4等、いっかくじゅう座12番星の南 約0°37')
1.3等の減光で、継続時間は最長4.6秒
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2003/01/20
NASAが「原子力ロケット」開発へ 火星探査を念頭に(asahi.com : 科学・自然)
NASA、世界初の火星行き有人原子力ロケット開発へ(Yomiuri On-Line/社会)
10年後の有人火星探査を目指すNASAが原子力ロケット開発の方針を発表。火星までの飛行時間が従来の3分の1から4分の1に短縮されておよそ2か月で到達できるようになる見通し。
中国、10月に有人宇宙飛行(Yomiuri On-Line/国際)
中国が今年10月に有人宇宙飛行を計画していることを発表。無事に成功すればロシア(旧ソ連)、アメリカ以外で初の有人飛行の成功となる。中国は最近にも宇宙船「神舟4号」の打ち上げと回収に成功している。
アストロアーツニュース: 2003/01/06 - 「日本も有人飛行」 2020年目標に3機関が構想
アストロアーツニュース: 2002/08/21 - 中国、「神舟4号」を年内に打ち上げ
2003/01/16
ギャラリー更新:「2002年のしし座流星群、ふたご座流星群」
しし座流星群ギャラリー2002、【投稿画像集】2002年のふたご座流星群をそれぞれ更新。
写真投稿:「2003年のしぶんぎ座流星群」
関口孝志さん撮影。クリックで拡大(5枚目はavi形式の動画)。
タイトル:「しぶんぎ座流星群の流星とビデオダイジェスト」
撮影者:関口 孝志
撮影日時:(1枚目)2003年1月4日 4時35分58秒、(2枚目)4時34分4秒、(3枚目)4時26分6秒、(4枚目)4時51分50秒、(5枚目)4時〜5時15分までの明るい流星のダイジェスト
撮影地:埼玉県川越市
撮影機材等:I・I + ビクセン BO5-3M等(レンズ28mm F1.8開放)、R64フィルター、8mmビデオテープで録画、ビデオキャプチャーして画像に変換
備考:(空の状態)快晴、最微等5.5等、途中から少し雲が流れた
1枚目は-2等、2、3枚目は0等、4枚目は1等
●撮影者コメント:2時までは、曇天でしたが、3時から晴れ始め、眼視観測を始めました。3時57分に1分間に4個を確認。4時から明るいのが出現始めましたが、4時13分以降に増加しました。4時26分に1分間に4個と34分に1分間に6個がまとまって出現しました。4時49分に-3等の火球が出現しました。5時台は、雲が広がりました。ビデオでは、1等以上は、殆どが短痕が残りました。
写真投稿:「M81、M82」
河合幸一さん撮影。クリックで拡大。
●各データやコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
2003/01/14
天文関連書 新刊情報
- 人はなぜ、夜空を見上げるのか 宇宙物理学の変遷と天才たち
- 桜井邦朋(さくらい・くにとも)著 PHP研究所
- 本体1400円 20cm 198p
- ISBN 4-569-62628-9
- ベストショットでたどる最新宇宙100年史
- ニュートンプレス
- 本体1800円 28cm 181p (ニュートンムック)
- ISBN 4-315-51665-1
14年ぶりに海王星の「月」新たに3個発見 計11個に(asahi.com : 科学・自然ニュース)
海王星に新たに3個の衛星が発見された。海王星の新衛星発見は、1989年にボイジャー2号が海王星に新たに衛星を発見して以来14年ぶり。
Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics Press Release: New Moons Found Around Neptune
IAUC 8047: SATELLITES OF NEPTUNE
MPEC 2003-A75: S/2002 N 1, 2002 N 2, 2002 N3
スローな中性子、大量発生に成功 仏の最強装置の千倍(asahi.com : 科学・自然ニュース)
高エネルギー加速器研究機構や大阪大核物理研究センターなどのグループが動きの遅い中性子(超冷中性子)の大量発生に成功。動きを遅くしたことで中性子の観察がしやすくなり、ビッグバン後の物質形成などの研究に手がかりが得られることが期待される。
損害賠償請求:DASHの分離失敗でNECに 宇宙科学研(Mainichi INTERACTIVE)
昨年2月にH-IIAロケットで打ち上げられたもののロケットとの分離に失敗した高速再突入実験機「DASH」について、宇宙科学研究所がメーカーのNECに損害賠償を請求。宇宙関連分野では失敗の原因が特定しにくいため、メーカーが賠償を求められるのは極めて異例のこと。
アストロアーツニュース:2002/02/05 - H-IIA ロケット 打ち上げ成功、DASH 衛星の分離は困難
2003/01/07
写真投稿:「ニート彗星 C/2002 V1」
木村喬さん撮影。クリックで拡大。
撮影日時:2003年1月4日 18時32分39秒〜、露出 2分×8コマ、撮影地:埼玉県 秩父高原牧場、撮影機材等:タカハシ FSQ-106Kai + BITRAN BJ-41L冷却CCDカメラ(-20度)、タカハシ EM200、TemmaPcJr、ステライメージ3で画像処理
●撮影者コメント:工藤・藤川彗星を撮影した3枚の写真と同じ倍率ですから比較してみてください。
アストロアーツニュース:2002/12/16 - 成蹊高校天文気象部撮影のC/2002 V1彗星(情報トピックス)
アストロアーツニュース:2002/12/12 - 肉眼彗星になるか、消えるか?ニート彗星(NAOニュース)
2003/01/06
「日本も有人飛行」 2020年目標に3機関が構想(asahi.com : 科学・自然ニュース)
宇宙開発事業団など国の宇宙3機関が共同で開発構想をまとめ、02年度中にも宇宙開発委員会に諮る。20年度の初飛行が目標だが、無人飛行に比べて格段に高い信頼性や費用が必要となるため実現までには広い議論が必要だ。
宇宙の天気図、ネットで配信 太陽活動の影響など予報(asahi.com : 科学・自然ニュース)
太陽活動による衛星や通信網への影響を予測するシステム「太陽地球環境データ解析システム(GEDAS)」を、名古屋大学太陽地球環境研究所が完成させた。磁気嵐やオーロラの出現予報もできるようになるとのこと。
1月7日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(51) Nemausaによる恒星食。1月7日(火)1時39分、北海道地方で観測される可能性がある。
恒星は HIP 27029(赤経 05h43m59.507s、赤緯 +06°54'54.71"(J2000)、8.1等、ベテルギウスの西 約2°49')
2.6等の減光で、継続時間は最長15.2秒
(1567) Alikoskiによる恒星食。1月7日(火)2時7分、関東、東海、中部地方で観測される可能性がある。
恒星は TYC2909-01050-1(赤経 05h21m10.282s、赤緯 +38°26'54.40"(J2000)、11.9等、ぎょしゃ座μ星の東 約1°31')
2.5等の減光で、継続時間は最長5.7秒
1月9日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(664) Judithによる恒星食。1月9日(木)2時33分、四国、中国、近畿地方を中心とする西日本全域で観測される可能性がある。
恒星は TYC0258-00007-1(赤経 10h50m10.248s、赤緯 +02°47'04.18"(J2000)、11.0等、ろくぶんぎ座36番星の東 約1°17')
4.6等の減光で、継続時間は最長33.6秒
せんだい宇宙館: http://uchukan.satsumasendai.jp/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm