NASA、2007年に新たな火星探査機「フェニックス」を打ち上げ

【2003年8月7日 JPL News Release

NASAは4日、2007年に新しい火星探査機「フェニックス」(Phoenix)を打ち上げると発表した。2008年5月に火星の北極へ着陸する予定となっている。

(フェニックスの想像図)

火星の北極を探査するフェニックスの想像図(提供:NASA)

フェニックスはアリゾナ大学の月惑星研究所が中心となって開発した探査機だ。火星の北極で地表を掘り、土壌から過去の水の状態や微生物が生存するのに適した環境の有無を調べる。

もともと、この探査機は2001年に打ち上げられるはずだったが、1999年12月のマーズ・ポーラー・ランダーの失敗を受けて計画が中止になっていた。今回フェニックスと名前を変え、まさに不死鳥のごとくよみがえったわけである。今度こそ計画が無事に遂行されることを祈りたい。