情報トピックス(2003年9月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。

2003/09/30

● 32面体大火星儀プロジェクト(西はりま天文台)

直径1mの32面体に火星の立体地図を貼り付けて巨大火星儀を作るプロジェクトが進行中。参加無料。製作状況なども随時更新中。

● インド東部に隕石? 1人死亡、20人負傷(asahi.com : 国際)

インド東部に隕石と思われる物体が空から落下。1人死亡、約20人が負傷のほか、家屋にも被害が出たもよう。隕石かどうかは今後の調査が必要とのこと。

2003/09/29

● 写真投稿:「COOLPIX995による水星/水星、木星、レグルス」

植田和利さん撮影。ニコンのデジカメ COOLPIX995による水星/水星、木星、レグルス(サムネールのみ)

(水星の写真 1) (水星の写真 2) (水星、木星、レグルスの写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 写真投稿:「EOS Kiss DigitalによるM31、M33、M42、秋の天の川」

横山満さん撮影。キヤノンのデジカメ EOS Kiss DigitalによるM31、M33、M42、秋の天の川(サムネールのみ)

(M31の写真) (M33の写真) (M42の写真) (秋の天の川の写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 写真投稿:「FinePix S2 Proによる天王星/ToUcam Proによる水星」

米山誠一さん撮影。富士写真フイルムのデジカメ FinePix S2 Proによる天王星と、Philipsのウェブカメラ ToUcam Proによる水星(水星はクリックで拡大)

(天王星の写真) (水星の写真)

水星の撮影データ
撮影日時:2003年9月28日 29時16分46秒、露出 1/25秒×597フレームコンポジット(転送レート 10フレーム/秒、撮影時間 120秒)
撮影機材等:ビクセン SS200GPD(D=20cm F4)、Televue 5×Powermate(合成F28)、Philips ToUcam Pro(PCVC740K)レンズ除去改造、IRカットフィルタと4度ウェッジプリズム使用、動画処理ソフト(AVI to BMP)Registaxにて目視により選択した画像をスタック後ウェーブレット強調処理

天王星の拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 欧州初の月探査機衛星打ち上げ イオン化燃料使用(asahi.com : サイエンス)

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)初の月探査機SMART-1が、日本時間28日に打ち上げられた。2005年2月ごろに月に到達し、水や氷の有無を調査する。

● 天文関連書 新刊情報

〈図解〉膜宇宙論 超弦理論から見えた驚異の宇宙像
桜井邦朋(さくらい・くにとも)著 PHP研究所
本体1200円 19cm 175p
ISBN 4-569-62819-2
図解 宇宙の謎がみるみるわかる本 「宇宙の歴史」から「生命の歴史」まで
的川泰宣(まとがわ・やすのり)著 PHP研究所
本体952円 26cm 95p
ISBN 4-569-63076-6
「見えない星」を追え! 今世紀最大の宇宙の謎“ミラーマター”の秘密に迫る
ロバート・フット著 沢田哲生(さわだ・てつお)訳 PHP研究所
本体1700円 20cm 367p
ISBN 4-569-63102-9

● 10月4日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(980) Anacostiaによる恒星食。10月4日(土)0時4分、北海道地方北部で観測される可能性がある。
恒星はTYC2820-01170-1(赤経 01h58m25.816s、赤緯 +39°42'21.09"(J2000)、8.9等、アンドロメダ座55番星の南東 約1°25')
2.3等の減光で、継続時間は最長14.5秒

2003/09/26

● 天の川銀河が近くの小銀河のみ込む 米チーム観測(asahi.com : サイエンス)

天の川銀河といて座の矮小銀河が衝突し、矮小銀河が天の川銀河に飲み込まれていくようすが観測された。大銀河の進化を研究する上で重要な観測となる。

2003/09/24

● 写真投稿:「COOLPIX5000によるM57」

野々村和洋さん撮影。ニコンのデジカメ COOLPIX5000によるM57(サムネールのみ)

(M57の写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 写真投稿:「TR2による土星」

林伸彦さん撮影。ソニーのビデオカメラTR2(改造)による土星。クリックで拡大

(土星の写真)

撮影日時:2003年9月23日 2時56分、887フレームコンポジット
撮影地:宮崎県 五ヶ瀬ハイランドスキー場
撮影機材等:セレストロン C11、テレビュー ビックバロー2×、ビクセン アトラクス、ソニー CCD-TR2改造品(レンズ系を取り除いたもの)、パナソニック NV-MX3000で録画、Registax 2.1にて処理しPhotoshopで色調補正
●撮影者コメント:この日は、火星はシーイングが悪く撮影できませんでしたが土星が撮影できました。TR2はスローシャッターモードが搭載されていますので多少暗い天体でもOKで思った以上に良好の画像を撮れました。Registaxにて処理しましたが本当によくできたソフトです。

2003/09/22

● 46億キロの旅に終止符 探査機ガリレオ、木星に突入(asahi.com : サイエンス)
● ガリレオ:14年間の木星探査機の使命終える(Mainichi INTERACTIVE 社会)

NASAの木星探査機ガリレオが日本時間22日4時ごろに木星へと突入し、14年間にわたる任務を完了した。

● 9月29日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(46) Hestiaによる恒星食。9月29日(月)4時47分、九州〜東海地方で観測される可能性がある。
恒星はTYC0827-01362-1(赤経 09h36m23.662s、赤緯 +12°39'38.04"(J2000)、10.9等、しし座ξ星の北東 約1°45')
3.3等の減光で、継続時間は最長3.3秒

2003/09/19

● 天文関連書 新刊情報

われらの有人宇宙船 日本独自の宇宙輸送システム「ふじ」
松浦晋也(まつうら・しんや)著 裳華房
本体1600円 19cm 177p (ポピュラーサイエンス 258)
ISBN 4-7853-8758-0

2003/09/18

● 宇宙関連TV番組情報

20日(土)、NHKで「南極・北極同時オーロラ生中継」。南極の昭和基地とスウェーデン・アビスコからハイビジョンで生中継予定。「おはよう日本」(BSハイビジョン、総合)で随時放送のほか、7時45分〜8時30分(BSハイビジョン)、19時30分〜20時43分(BSハイビジョン、総合)で放送予定。

同じく20日(土)19時〜、テレビ朝日「キヤノンスペシャル 天空の仮面」。アマゾン最奥に眠る古代ミステリーを探訪するドキュメンタリー番組。番組中ステラナビゲータで作成された星図も使われる。

● H2A後継機、競争力向上へ打ち上げ費用半減 構想公表(asahi.com : サイエンス)

H-IIAロケットの次世代ロケットの構想が発表された。信頼性の向上と打ち上げ費用の削減を大きな目標に掲げ、10年後の試験機打ち上げを目指す。

2003/09/17

● すばる望遠鏡が撮影した火星

(火星の写真)(提供:すばる望遠鏡、国立天文台)

すばる望遠鏡が撮影した火星の画像が公開された。近赤外線分光撮像装置IRCSで撮影された画像は、可視光で見えるものとは異なる成分を見ているため、やや見慣れない姿をしている。また、NHK超高感度ハイビジョンカメラで撮影し画像処理した画像も公開されている。

● 中国が有人宇宙船打ち上げへ、早ければ来月10日(asahi.com : サイエンス)
● 有人宇宙船:中国が早ければ10月にも打ち上げ 香港紙報道(Mainichi INTERACTIVE 国際)

中国初の有人宇宙船「神舟5号」が、早ければ今年10月にも打ち上げられる見通し。宇宙飛行士1人が搭乗予定で、すでに準備は完了しているとのこと。

2003/09/16

● 写真投稿:「COOLPIX995による土星」

太田輝章さん(大分天文協会)撮影。ニコンのデジカメ COOLPIX995による土星(サムネールのみ)

(土星の写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● イベント情報:「プラネタリウムコンサート『阪神タイガース』CD特集」(島根県立三瓶自然館サヒメル)

阪神タイガース18年ぶりの優勝にあわせた臨時企画。タイガースに関わる音楽を使ってプラネタリウムを投影し、前回優勝時に接近したハレー彗星や今回接近した火星を解説する。

● シンポジウム情報:「21世紀型科学教育の創造 自然科学及び理工学系博物館等の生涯学習施設の役割」

博物館など科学系生涯学習施設で働く人々や科学教育に携わる人々をターゲットに、今後必要とされる活動内容や社会との連携、施設の運営などについて考えるシンポジウム。

2003年11月9日(日)〜10日(月)、国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催。参加申し込みは10月6日(月)まで。

2003/09/12

● 写真投稿:「QV-2400UXによる中秋の名月」

長崎佐吉郎さん撮影。カシオのデジカメ QV-2400UXによる中秋の名月(サムネールのみ)

(月の写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 写真投稿:「ToUcam Proによる土星」

米山誠一さん撮影。Philipsのウェブカメラ ToUcam Proによる土星。クリックで拡大

(土星の写真)

撮影日時:2003年9月11日 28時40分26秒、露出 1/25秒×1048フレームコンポジット(転送レート 10フレーム/秒、撮影時間 120秒)
撮影機材等:ビクセン SS200GPD(D=20cm F4)、Televue 5×Powermate(合成F28)、Philips ToUcam Pro(PCVC740K)レンズ除去改造、IRカットフィルタと2度ウェッジプリズム使用、動画処理ソフト(AVI to BMP)Registaxにてスタック後ウェーブレット強調処理
●撮影者コメント:シーイングが良く、土星本体の縞模様やカッシーニの空隙や輪の明るさの違いが分る画像が得られました。

● 超高分解能衛星IKONOSが火星を撮影

(火星の写真)(提供:Space Imaging)

地球観測衛星IKONOSが接近中の火星を撮影した画像が、衛星を運用するスペースイメージング社の画像ギャラリーで公開されている。IKONOSは米国の軍事技術をベースに開発されており、地表にある物体を解像度1mで撮影することが可能。

2003/09/08

● 写真投稿:「DCR-TRV900による土星」

北岡修さん撮影。ソニーのデジタルビデオカメラ DCR-TRV900による土星(サムネールのみ)

(土星の写真)

拡大画像、撮影データなどは下記「デジカメ実験隊」のページに記載

● 「コロンビア号」の事故に関する最終報告書(宇宙開発事業団)

8月26日(日本時間)にCAIB(コロンビア事故調査委員会)が公表した事故調査報告書の概要を掲載。事故原因は断熱材が翼に衝突してできた裂け目であると断定。また、NASAの組織的な要因にも触れている。さらに、将来に向けての勧告や管理システム変更の提言なども行われている。

● 天文関連書 新刊情報

マンガで読む星座物語
藤井竜二(ふじい・りゅうじ)著 PHP研究所
本体619円 15cm 299p (PHP文庫)
ISBN 4-569-57989-2
せちやん 星を聴く人
川端裕人(かわばた・ひろと)著 講談社
本体1600円 四六判 236p
ISBN 4-06-211966-8

● 9月12日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(136) Austriaによる恒星食。9月12日(金)19時49分〜52分、北海道地方東部、関東地方東部で観測される可能性がある。
恒星はTYC0004-01211-1(赤経 00h01m22.600s、赤緯 +03°48'13.68"(J2000)、11.0等、うお座ω星の南 約3°06')
1.2等の減光で、継続時間は最長4.5秒

小惑星(336) Lacadieraによる恒星食。9月12日(金)20時42分、九州、四国地方で観測される可能性がある。
恒星はTYC6266-02459-1(赤経 18h26m33.859s、赤緯 -16°12'03.21"(J2000)、11.0等、M17星雲の東 約1°26')
2.5等の減光で、継続時間は最長6.1秒

2003/09/02

● 天文関連書 新刊情報

東京大学マグナム望遠鏡物語 The Story of the magnum telescope project
吉井譲(よしい・ゆずる)著 東京大学出版会
本体2800円 20cm 211 10p
ISBN 4-13-063701-0
人はなぜ異星人(エイリアン)を追い求めるのか 地球外生命体探索の50年
ジョエル・アカンバーク著 皆神竜太郎(みなかみ・りゅうたろう)監修 村上和久(むらかみ・かずひさ)訳 太田出版
本体2500円 20cm 464p
ISBN 4-87233-767-0
宇宙のシナリオとアインシュタイン方程式 エキゾチックな物理学の数式を読み解く
竹内薫(たけうち・かおる)著 工学社
本体1900円 21cm 231p
ISBN 4-87593-498-X
星座大全 夏の星座
藤井旭(ふじい・あきら)著 作品社
本体2800円 27cm 158p
ISBN 4-87893-767-X

2003/09/01

● 9月5日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

小惑星(499) Venusiaによる恒星食。9月5日(金)1時7分、北海道、東北地方北部で観測される可能性がある。
恒星はTYC5232-01188-1(赤経 22h27m54.941s、赤緯 -06°38'23.13"(J2000)、10.6等、みずがめ座51番星の南 約2°02')
4.3等の減光で、継続時間は最長5.6秒