技術試験衛星「きく8号」に異常発生

【2007年2月2日 宇宙航空研究開発機構

初期機能確認中だった日本の技術試験衛星「きく8号(ETS-VII)」に1月30日、機器の異常が発生したことが明らかにされた。

信号を受信する装置の一部である「低雑音増幅器」の電源を投入したところ、異常な動作がみられたという。現在、共同開発機関である情報通信研究機構(NICT)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)による合同チームが原因の究明および対策の検討を行っている。

「きく8号」はテニスコートに匹敵する面積の大型展開アンテナを利用して、さまざまな通信実験を行う人工衛星。昨年12月18日に打ち上げられたあと、静止軌道への投入とアンテナの展開に成功していて、4月までに各機器の確認を行う予定だった。