12月3日〜12日まで金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう!」
【2010年11月24日 日本天文協議会】
今年5月21日に打ち上げられた世界初の惑星気象衛星「あかつき」は、いよいよ12月7日に金星を周回する軌道へ入る。その「あかつき」を直接見ることはできないが、金星到着前後の期間に金星を「明けの明星」として見ることができる。日本天文協議会では、この機会にぜひ望遠鏡を使って昼間の観察などにも挑戦してみてほしいと呼びかけている。
《金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう!」のお知らせ》
先頃、小惑星探査機「はやぶさ」が世界で初めて小惑星の実物試料を持ち帰っていたことが明らかになりました。太陽系の起源をひも解く貴重な資料を、日本の優れた惑星探査技術と確かな科学の目で手にすることができたのです。
この「はやぶさ」が地球に帰還する少し前の本年5月21日朝、これもまた日本の惑星探査技術の粋を集め、科学の最先端を切り拓く観測を行うことができる金星探査機「あかつき」を載せたH-IIAロケット17号機が打ち上げられました。
世界初の惑星気象衛星が金星へと旅立ったのです。「あかつき」は現在、12月7日の金星周回軌道投入を目指して順調に飛行中です。
この「あかつき」を直接見ることはできませんが、金星到着前後の期間、金星を「明けの明星」として見ることができます。望遠鏡を使えば昼間の観察も可能です。
そこで、日本天文協議会では構成団体である日本公開天文台協会(JAPOS)の提案により、12月3日(金)から12日(日)まで金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう!」を企画いたしました。
このキャンペーンでは、「あかつき」やその目的地である金星に親しんでいただける機会を多くのみなさんに紹介したいと考え、「あかつき」の最新情報や金星画像など、「あかつき」と金星の情報を集約したサイトを用意しました。
- ■ ウェブサイト:
- 金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう!」
このサイトには各地での関連イベント・リンク集もあります。金星観察会や講演会、プラネタリウム投影など、ぜひお楽しみください。
※日本天文協議会:世界天文年2009の成果を引き継ぎ、日本の天文研究・教育・普及・アマチュア活動が一体となって、天文と科学の理解を日本の社会に広げるための合同組織です。2010年9月9日に発足しました。構成団体は、日本天文学会、国立天文台、宇宙航空研究開発機構、天文教育普及研究会、日本プラネタリウム協議会、日本公開天文台協会、日本天文愛好者連絡会、星空を守る会の8団体です。