古川さん、6月8日にソユーズで宇宙へ ミッション中継や交信イベント参加者も募集
【2011年5月20日 JAXA (1)/(2)/(3)】
日本人宇宙飛行士の古川聡さんが搭乗するソユーズ宇宙船が6月8日に打ち上げられることが決定した。JAXAでは、打ち上げやISS入室の中継の配信協力者や交信イベントに参加する団体を募集している。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡(ふるかわさとし)宇宙飛行士とセルゲイ・ヴォルコフ飛行士(ロシア)、マイケル・フォッサム飛行士(アメリカ)が搭乗するソユーズ宇宙船が、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から6月8日午前5時15分(日本時間。以下同)に打ち上げられる。10日早朝には国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする。
1999年に宇宙飛行士候補に選定されてから12年目で初飛行を迎える古川さんは、ISSの第28/29次長期滞在クルーとして約5ヶ月半宇宙に滞在し、11月頃に帰還予定となっている。
日本人宇宙飛行士としては向井千秋(むかいちあき)さん以来の医師・科学者出身者として、専門知識や科学者としての視点を活かしながら「きぼう」日本実験棟や「コロンバス」(欧州実験棟)、「デスティニー」(米国実験棟)での実験運用を行うほか、ISSシステムの運用・維持管理などにも従事する。
《古川宇宙飛行士長期滞在ミッション、ライブ中継先を募集!》
JAXAでは、古川宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船の打ち上げ、ISSへの入室の模様等をライブ中継する予定となっており、映像配信やパブリックビューイングによる協力団体を募集している。
- ■ 放送内容:
- ソユーズ宇宙船(27S)打ち上げ
2011年6月8日(水)5時15分頃。放送時間は打ち上げ前後約1時間 - ハッチオープン、ISSへの入室交信イベント
6月10日(金)9時頃。放送時間はハッチオープン前後約1時間
- ソユーズ宇宙船(27S)打ち上げ
- ■ 募集対象:
- 映像配信において、直接的に営利を目的としない企業・団体
インターネットライブ配信(携帯電話配信を含む)、放送局(CS、CATV局含む)での放送、科学館、博物館、学校、街頭ビジョンなどでのパブリックビューイングなど - ■ 公募締切:
- 2011年5月27日(金)
- ■ ウェブサイト(申し込み先・留意事項など詳細):
- 古川宇宙飛行士長期滞在ミッション、ライブ中継先を募集!
《重力と健康について考える 古川宇宙飛行士との交信イベント参加団体募集》
古川宇宙飛行士のISS「きぼう」日本実験棟における交信イベント【重力とともに生きる】の参加団体募集が行われている。重力がない宇宙での長期滞在による人体への影響への対処・研究とそれにつながる高齢者の健康問題について、医師のバックグラウンドを持つ古川宇宙飛行士との対話を通じて考える。
- ■ 日時:
- 2011年9月〜11月頃の1日
- ■ 内容
- 国際宇宙ステーション滞在中の古川宇宙飛行士と参加者による健康と運動に関する交信(20分程度)
- 筑波宇宙センター内の宇宙飛行士訓練施設、管制室などの見学(1時間程度)
- 宇宙での医学研究がもたらす骨粗鬆症や健康増進についてのレクチャー、参加団体による交流会(1時間30分程度)
- 交信イベントに先がけて、実際に宇宙飛行士の健康管理を行っているJAXA職員などによる勉強会を各地で8〜9月に開催
- ■ 参加対象者:
- 介護予防や健康増進の観点でグループを結成し、地域独自の転倒予防体操などを実施している地方自治体等の団体で、イベント当日に数名の団員が筑波宇宙センターでイベントに参加できること
- ■ 募集期間:
- 2011年5月12日(木) 〜 6月13日(月)
選定結果発表は7月上旬頃 - ■ ウェブサイト(応募方法など詳細):
- 【重力とともに生きる】 〜宇宙飛行士との対話を通して健康について考える〜古川宇宙飛行士との交信イベント参加団体募集