野口さん搭乗のソユーズ宇宙船、打ち上げ成功

【2009年12月21日 JAXA

日本人宇宙飛行士 野口聡一さんら3名の長期滞在員を乗せたソユーズ宇宙船(21S)が、バイコヌール時間12月21日3時52分(日本時間6時52分)にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。


射点で打上げを待つソユーズ宇宙船(21S)

射点で打上げを待つソユーズ宇宙船(21S)(提供:NASA/JAXA/Bill Ingalls)

野口さんが搭乗したソユーズ宇宙船(21S)が日本時間の21日6時52分に無事宇宙へ飛び立った。ソユーズ宇宙船は、日本時間23日午前7時54分に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングする予定だ。

野口さんは今後、約5か月にわたってISSに滞在しながら、ISSの運用・維持管理に関わる任務や、日本の大学、研究所、民間企業等から提案された実験などを行い、来年5月に帰還する予定だ。

なお、打ち上げの成功を受けて、バックアップクルーの古川宇宙飛行士と、STS-131ミッションで野口宇宙飛行士と共同作業を行う山崎宇宙飛行士からメッセージが寄せられている。野口夫人のコメントとあわせて以下に紹介しよう。

《古川聡宇宙飛行士からのメッセージ》

日本人としては秋山さんに続く2人目、宇宙航空研究開発機構(JAXA)としては初めての、野口宇宙飛行士のソユーズ宇宙船による打上げに、ここカザフスタンのバイコヌールで立ち会えたことを、とても光栄に思います。野口さんは、2日後に国際宇宙ステーションに無事ドッキングし、その後「きぼう」日本実験棟などを舞台に活躍すると思います。みなさん応援のほど、よろしくお願いします。

私自身、野口飛行士のバックアップであったこの1年半、多くのことを学ぶことができました。インストラクタや技術者のみなさん、野口さんらプライムクルー、そして同僚のバックアップクルーに感謝しています。現在は私も、プライムクルーになりました。打上げは約1年半後です。宇宙で良い仕事をできるよう、今まで以上に気を引き締め、頑張っていきたいと思います。

(JAXA宇宙飛行士 古川聡)

《山崎直子宇宙飛行士からのメッセージ》

野口飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船の打ち上げ成功、とても嬉しく思います。

若田飛行士につづく国際宇宙ステーションでの長期滞在の幕開けは、「きぼう」日本実験棟の運用・利用にも大きく寄与することと思います。

私もSTS-131/19Aミッションにて、スペースシャトル・ディスカバリー号に乗り、国際宇宙ステーションの組み立て・物資補給を行いますが、軌道上で、野口飛行士と一緒に仕事ができることを楽しみにしております。

多くの関係者と共に、ミッションの成功に向けて取り組んでいきますので、どうぞ宜しくお願い申しあげます。

(JAXA宇宙飛行士 山崎直子)

《野口夫人のコメント》

皆様の応援、ご支援にお礼申し上げます。充実した5か月を元気に過ごし経験をたくさん話してほしいと思っています。

(妻 野口美和)