6km走破のキュリオシティ、大規模調査の予定地点に到着
【2014年4月9日 NASA (1)/(2)】
2012年8月に火星に着陸して以来、総走行距離6.1kmを進んだキュリオシティは4月2日、大規模調査を予定している「キンバリー」と呼ばれる地点に到着した。到着日と翌日に撮影された画像には、明るい点がとらえられている。
4月2日、火星探査車「キュリオシティ」は、4つの異なる種類の岩石が重なりあった「キンバリー」(西オーストラリアの地域名に由来)と呼ばれる地点に到着した。2012年8月に火星のゲール・クレーターに着陸して以来、キュリオシティが進んだ総距離は6.1kmとなった。
この地点はカメラを使った調査に適しており、「わたしたちが目指してきたこの場所は、素晴らしい画像を提供してくれることでしょう」と、米・カリフォルニア工科大学のMelissa Riceさんは語る。調査では岩石のサンプル採取と分析も行われる予定で、キンバリーにおける調査は、「イエローナイフ湾」と呼ばれる盆地の調査以来もっとも大規模なものとなる。
キュリオシティが4月2日と3日にとらえた画像には明るい点がとらえられており、太陽の光が岩石によって反射したものか、あるいは宇宙線がカメラの検出器に飛び込んで当たったのではないかと考えられている。もしも岩石による太陽光反射ならば、撮影地点から160mほどのところにある隆起した場所が岩石の位置と推測される。
火星といえば、いよいよ来週14日に地球と最接近だ。火星で調査を続けるキュリオシティには、私たちとは逆に最接近した地球の姿が見えることになる。