「きりん座流星群」出現を観測
【2014年5月29日 CBET 3886】
5月24日16時ごろ、出現が期待されていた「きりん座流星群」がほぼ予測どおり観測された。
リニア彗星(209P)を母天体とする「きりん座流星群」の活動が、5月24日9時から20時(日本時間。以下同)にかけて電波観測などでとらえられた。極大時刻は16時30分から17時ごろで、このころ国内外でZHR=20〜30(注)に相当する電波観測結果が出ている。
夜をむかえていたアメリカやヨーロッパでの眼視報告も寄せられているが、多くは6、7等級の暗い流星で、地球と接触したダストトレイルは主にミリグラム以下の微小粒子で構成されていたとみられる。
放射点の位置は赤経124度、赤緯+80度(2000.0年分点)付近で、極大時刻、放射点位置ともにほぼ予測(CBET 3869)どおりということになる。
注:「ZHR」 観測された流星数を理想的な条件下での流星数に補正した、1時間あたりの出現流星数。ペルセウス座流星群やふたご座流星群の極大時には100前後に達するが、ほとんどの流星群では10以下。