向井千秋さん初フライトから20年

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【2014年7月9日 JAXA

宇宙飛行士の向井千秋さんがスペースシャトル「コロンビア号」でフライトしてから、7月9日で20年を迎える。


向井千秋さん

スペースシャトル内の向井さん。無重量状態で浮かんでいる気分を「天女になったよう」と語った。クリックで拡大(提供:JAXA/NASA)

1994年7月9日、向井千秋さんら7人の宇宙飛行士を乗せたスペースシャトル「コロンビア号」が米・フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。向井さんの宇宙へのフライトは、JAXA宇宙飛行士としては毛利衛さんに続く2人目、アジア女性としては初であった。

このスペースシャトルミッション(IML-2/STS-65)はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、日本の13か国7機関が参加する実験計画で、船内の実験室では微小重力科学やライフサイエンス、宇宙医学に関する82テーマの実験が行われた。

ペイロードスペシャリストとして搭乗した向井さんは、宇宙メダカをはじめとした水棲生物の生育や宇宙環境が人体に与える影響の調査などの多忙な実験スケジュールを2週間にわたってこなし、同年7月23日に地上に帰還した。