天の川銀河の質量は、アンドロメダ座大銀河の半分

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【2014年7月31日 Royal Astronomical Society

過去にない精度で天の川銀河とアンドロメダ座大銀河の質量が計測され、両銀河の総質量の9割をダークマターが占めていることが明らかになった。天の川銀河の質量はこれまで考えられていたより少なく、アンドロメダ座大銀河のほぼ半分だという。


アンドロメダ座大銀河(M31)

アンドロメダ座大銀河(M31)。クリックで拡大(提供:Adam Evans)

天の川銀河とアンドロメダ座大銀河(M31)はどちらも、大小40個以上の銀河の集団である「局部銀河群」に属するもののうちではもっとも大きい渦巻銀河だ。似たような大きさをしているようにも思えるが、これまで個々の質量が正確に計測されたことはなかった。

英・エジンバラ大学の研究チームは、局部銀河群に含まれる銀河間の距離や速度に関する最新データを利用して、アンドロメダ座大銀河と天の川銀河の外側領域にあるダークマターの質量を計算し、銀河の総質量を割り出した。

計算の結果によると、両銀河におけるダークマターの割合は9割だという。研究チームの見積もりでは、アンドロメダ座大銀河のダークマターの量は天の川銀河の2倍で、つまり質量も約2倍といえることになる。