画像処理工程の記録
ステライメージ7の[設定]メニューから[ワークフロー]を選択すると、ワークフローのダイアログバーが現れます。「ファイル」の[開く]を選択すると、以前に記録したワークフローを呼び出すことができます。
新たにワークフローを作成するには、一番下の[記録開始]ボタンをクリックします(画像1)。[記録開始]ボタンを押した後にレベル補正などの処理コマンドを実行し、[OK(記録中)]ボタンを押すと、その工程がワークフローのリストに追加されます。
では、北アメリカ星雲の画像を使って実際にワークフローの使い方を見ていきましょう。画像はダーク/フラット補正とコンポジットを終えたものを使用しています。
撮影画像のコントラストが弱いので、まず「レベル調整」コマンドを使って星雲を強調していきます。明るい部分が若干飽和する程度が適当でしょう。[OK(記録中)]ボタンをクリックし、ワークフローのリストにレベル調整コマンドが「処理工程」として記録されたことを確認します(画像2)。
次に、「オートストレッチ」でカラーバランスを整え、「デジタル現像」を施します。デジタル現像を適用する際には「色彩強調マスク」で星雲の彩度を上げておくとよいでしょう。
オートストレッチやデジタル現像には、いろいろなパラメータが用意されています。これらのパラメータは、いったんワークフローに記録し、後から調整することも可能です。どのパラメータが最適か迷うときは、ひとまず適当な値を入れてワークフローに保存しておきます(画像3)。
デジタル現像をかけると若干星雲が軟調になるので、トーンカーブでコントラストをやや上げておきます。それから「Lab色彩強調」コマンドで、もう少し強調したい部分の彩度を上げます。Lab色彩強調では彩度を下げることも可能ですから、色彩強調マスクで色が飽和しすぎた場合は、彩度を下げてみましょう。
星雲のディテールや星像をシャープにしたい場合は「マルチバンドシャープ」を軽くかけてもよいでしょう。今回の処理の例ではごく弱くかけて、ワークフローに記録しています。
一連の処理が終わったら「記録終了」をクリックし、ワークフローへの記録を終了します(画像4)。ワークフローの処理工程の欄には、それまでに行った一連の手順が処理工程のリストとして表示されています。