ポン・ブルックス彗星(12P)

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☄ ポン・ブルックス彗星はどこに見える?

夕方~宵の西北西の空、だんだん低くなっていく

日没1時間後の彗星の方位と高度

3月~4月のポン・ブルックス彗星は、日没後の西北西の空に見えます。日の入り1時間後の高度は3月下旬ごろまでは15~20度、3月下旬~4月上旬は10~15度で、4月中旬以降は10度以下まで低くなります(国内であれば場所による見え方の違いはほとんどありません)。

このようにかなり低いので、西~西北西の方向が低空までよく見渡せる場所で彗星の観察や撮影を楽しみましょう。

4月の地平座標の星図
4月の、背景の星座に対する彗星の位置
3月の地平座標の星図
3月の、背景の星座に対する彗星の位置

明るさは5等前後の予想

ポン・ブルックス彗星の光度は、3月中は5~6等級、4月中旬ごろに4等級半ばまで明るくなると予想されています。薄明中ということもあり肉眼で見るのは難しいですが、双眼鏡での観察や写真撮影は大いに楽しめそうです。

昨年から何度もバーストを起こして増光を見せているので、さらに明るくなる可能性もあります。最新情報をチェックしましょう。

ソフトやスマホアプリで見え方を調べる

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では彗星の日々の移動の様子や明るさの予想などを調べられます。

また、モバイルアプリ「星空ナビ」(iOS/Andoroid用)や「iステラ」(iOS用)/「スマートステラ」(Andoroid用)は、空にスマートフォンをかざすと彗星が見える方向までナビゲーションしてくれます。

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iOS/Android用
「星空ナビ」
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iPhone/iPod touch用
「iステラ」

2等星や木星、銀河と接近

赤道座標の星図

ポン・ブルックス彗星はアンドロメダ座やおひつじ座の2等星、さらに木星や明るい銀河の近くを通っていきます。彗星を見つける目印にしたり、ランデブーを撮影して楽しんだりしてみましょう。

3月7日ごろ アルフェラッツと接近
3月7日ごろ、アルフェラッツと接近。
3月22日ごろ M33と接近
3月22日ごろ、M33と接近。
3月31日ごろ ハマルと大接近
3月31日ごろ、ハマルと大接近。
4月13日ごろ 木星と接近
4月13日ごろ、木星と接近。
星ナビ2024年4月号

この特集コンテンツは月刊「星ナビ」2024年3・4月号の本誌および小冊子内容を再構成したものです。誌面ではウェブ特集の各コンテンツについてさらに詳しく解説しているほか、ポン・ブルックス彗星の特徴や科学的興味の紹介、他の星図なども掲載しています。5月号でも最新情報や4月の見どころなどを解説。