2010年
2月4日は立春。暦の上では春となるが、冬らしい天候が続き、夜空では冬の星座が一番見やすい時期を迎えている。一番見つけやすいのがオリオン座で、赤い1等星ベテルギウスと白い1等星リゲルが目印だ。ここから反時計回りに冬の星座を巡ってみよう。
オリオンの北西にあるのがおうし座で、1等星アルデバランが輝く。おうし座のプレアデス星団(すばる)は1月25日に月に隠されたばかり。今月は21日に月とプレアデス星団が並ぶが、「すばる食」は2024年まで見られない。
冬の主な星座で一番北寄りにあるのがぎょしゃ座。カペラは一番北寄りにある1等星でもある。東側にあるふたご座は、オレンジ色の1等星ポルックスと白い2等星カストルがまさに双子のようになかよく並んでいる。その南にあるこいぬ座はとても小さな星座だが、1等星プロキオンは見つけやすい。最後に、一番南側にあるのがおおいぬ座のシリウスだ。シリウスは全天一明るい恒星で、冬の気流に影響されてギラギラまたたいているので存在感がある。
シリウスに対抗するかのように、東の空に火星が輝く。1月28日に地球へ最接近したばかりだが、今回は距離が近くないため、明るさではシリウスに負ける。ただ、小さいながらも望遠鏡では円盤状に見える火星は気流の影響を受けにくく、あまりまたたかない。何より目立つ赤い色をしているので、シリウスと好対照だ。なお、6日前後に火星がかに座のプレセペ星団と接近しているので双眼鏡などで楽しめる。
深夜をまわると春の星座が登場するあたりに、季節が変わるきざしが確認できる。真夜中の空にはしし座が南中しているが、双眼鏡で探せば21日に衝となる小惑星ベスタが見つかるだろう。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.1 | -0.2 | -0.5 |
視直径 | 5.9" | 5.3" | 5.0" |
星座 | いて | やぎ | やぎ |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 9.8" | 9.9" | 10.0" |
星座 | やぎ | みずがめ | みずがめ |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.2 | -0.7 |
視直径 | 13.9" | 12.5" |
星座 | かに | かに |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.0 | -2.0 |
視直径 | 33.2" | 32.9" |
星座 | みずがめ | みずがめ |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.7 | 0.7 |
視直径 | 18.8" | 19.2" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 8.0 |
視直径 | 3.3" | 2.2" |
星座 | うお | やぎ |
現象 |
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