【レポート】「ステラドームモバイル」を使用した卒業研究および卒業制作

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京都女子大学発達教育学部教育学科の吉川結香さんがアストロアーツ製デジタルプラネタリウム「ステラドームモバイル」を用いて卒業制作に取り組みました。

【2020年4月3日 アストロアーツ】

著者:吉川結香さん(京都女子大学 発達教育学部教育学科 教育学専攻)

私は卒業研究として、小学校理科教育と図画工作科との関連を図る授業をテーマとした内容に取り組みました。そのなかで、理科の中でも場所や時間など様々な課題がある天文分野に焦点を当て、児童がより興味や関心をもって生活経験と結び付けて学習していけるような学習計画を試案してきました。

今回、実感を伴った理解をさせるために、繰り返し使用することができるプラネタリウムドームを制作し、星空の投影に「ステラドームモバイル」を用いて学習する指導案を設定しました。ドームは直径・高さが1.8mで、大人が3~4人程度入ることができます。その中で、床に座って空を見上げます。

プラネタリウムドーム
制作したプラネタリウムドーム

学習投影の対象は小学4年生に設定し、小学校学習指導要領の内容に沿った投影をすることを狙いとしました。具体的には

  • 月は日によって形が変わって見え、一日のうちでも時刻によって位置が変わること。
  • 空には、明るさや色の違う星があること。
  • 星の集まりは、一日のうちでも時刻によって並び方は変わらないが、位置が変わること。

を理解させるようにしました。

ステラドームモバイルでは学習投影のプログラムが装填されていることから、研究ではそれらを使用しました。最初から入っているコンテンツ以外でも自分で自由にコンテンツを挿入することができるので、児童の実態にあわせて授業の展開が可能となり、教育現場で大いに活用できるものだと感じました。今回制作したプラネタリウムドームとステラドームモバイルを組み合わせることにより、実際に空を見上げているような感覚の中で、学習効果を得られるほか、星空の魅力にも触れることができる授業計画を考えることができました。

制作展
制作展の様子

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