2020年7月下旬 明け方の空に全惑星が見える

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7月中旬から下旬にかけて、明け方の空で、水星から海王星まで全惑星を見ることができる。

星図

7月16日ごろから26日ごろまで、明け方の空に水星から海王星まで7惑星が全部見える。一度に全惑星を眺めることができるという珍しい機会だ。さらに19日ごろまでは下弦過ぎの細い月も同時に見える。

タイミングは日の出の1時間前から30分前くらいの約30分間となる。これより早いと東北東の空の水星が低すぎて見づらく、反対にこれより遅いと南西の空の木星が低くなってしまう。見晴らしの良いところで観察しよう。また、天王星と海王星を見るには少なくとも双眼鏡が必要となる。「ステラナビゲータ」各種モバイルアプリで位置を確認し、なるべく空が暗いうちに見つけよう。

一度に見るという制限を外せば、宵のころに木星と土星を見ておき、空が暗い時間帯に天王星と海王星を見つけて、明け方に水星を探せば多少は見やすくなる。肉眼でも水・金・火・木・土星(と地球、月)は見え、双眼鏡や天体望遠鏡なら木星のガリレオ衛星や土星の衛星タイタンなどまでも観察できる。ぜひ一晩のうちに、なるべく多くの太陽系天体を見つけてみよう。