2021年10月25日 水星が西方最大離角

このエントリーをはてなブックマークに追加
10月25日、明け方の東の低空に見えている水星が太陽から最も離れて西方最大離角となる。

星図

明け方の東の低空に見えている水星が、10月25日に太陽から最も離れて西方最大離角となる。

日の出45分前の高度は約8度でかなり低いが、水星としては見やすいほうだ。とはいえ、金星のような目印になる天体は近くにないため、少し見つけづらい。方位と高度をよく確かめて、東の空が開けたところで双眼鏡で探してみよう。この後、水星は11月2日ごろにおとめ座の1等星スピカと接近し11月4日には細い月と大接近する

地球の内側を公転する水星は見かけ上、太陽から大きく離れることがないので、日の入り後の西の空か日の出前の東の空にしか見えない。今回のように太陽から西側に最も離れる「西方最大離角」のときには、日の出前の東の低空に見える。

10~11月の見え方
10~11月の、日の出45分前の水星の位置(場所の設定は東京)。日付横の括弧内は等級