2個目の長良隕石か、鉄隕石らしい物体を発見
【2018年4月16日 岐阜聖徳学園大学】
今年3月に、国内14年ぶりとなる隕石「長良隕石」が岐阜県で発見されたことが報じられた(参照:「隕石発見!畑で見つけた「変わった石」」)。長良隕石は現在、岐阜市科学館で展示中だが、この隕石を見学した岐阜市民から3月22日、似たような物体を過去に発見していたという情報が科学館に寄せられた。
この物体は10年ほど前に長良隕石の発見地の近くで見つかったものだ。その後、近くの資材置き場に放置されていたが、長良隕石の報道を受けて自分が発見した物体が長良隕石に似ていることに気づいたという。発見者によると、同様の物体は複数個あったようだ。
岐阜聖徳学園大学の川上紳一さんと岐阜市科学館の小森龍二さんが現物を確認したところ、表面の特徴などから、長良隕石と同じ時に落下した鉄隕石である可能性が高いと判断された。
発見された鉄隕石らしい物体は、1個目の長良隕石の分析を行った東京大学の三河内岳さんへ送られており、今後、国立極地研究所などと連携した化学分析が行われる。分析結果が出るのは今年の夏ごろの予定で、長良隕石の分析データと一致すれば「長良隕石(2号)」となる。
また、今月2日には、この2個目の発見報道を見た岐阜県民から、昭和19年秋に岐阜市長良上空に出現した火球の目撃情報も寄せられている。人々の関心が高まっていることから、今後も同様の発見や報告があるかもしれず、隕石研究が進展することが期待される。
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