毛利シャトル連載第2回毛利さんの乗るエンデバーを見つけてみよう
【2000年1月28日 2月17日 更新】
前回お知らせしたように、毛利さんの乗るスペースシャトル・エンデバーは2月1日に打ち上げられる予定です(1月28日現在)。打ち上げ後のシャトルが夜空を飛行しているようすは、肉眼で充分見ることができます。 《注意》 《2月13日UPDATE》
どんなふうに見えるの?シャトルを見つけることは、それほど難しくはありません。望遠鏡などを用意する必要もなく、肉眼でも充分に見つけることができます。 それでは、具体的にはどうすればよいのでしょうか? まずは、その場所ではシャトルは何時何分ごろ、空のどのあたりに見えるのか、という情報を仕入れておきます。 そして、シャトルが飛んでくる方向を向いてしばらく待っていると、そのうち夜空をぐんぐんすすんでゆく明るい光点が見えてくることでしょう。それこそが毛利さんの乗るスペースシャトル・エンデバーの光です。シャトルが太陽光を反射して明るく輝いているようすが見えているのです。 明るさはシャトルの反射のぐあいで変わってきますが、だいたい1等星くらいだと思っていただければよいです。反射のぐあいで、ときには金星よりも明るくなることもあります。どれがシャトルだかわかった後は、双眼鏡で追跡するのもよいかもしれません。 このような、シャトルの見つけ方については、以下のリンク先により詳しくたのしく書いてありますので、ぜひご覧ください。
見る際に手助けとなるのは?それでは、いつどのあたりをシャトルが飛ぶのか、という情報はどうやって仕入れればよいのでしょうか?入仕入れ先にはいくつかあります。まずは、倉敷科学センターのシャトルの予報(全国版)があります。ここでは、都道府県庁を含む全国59地点にて、シャトルがいつどの方角に飛ぶのが見えるか、誰にでもわかる文章で書いてあります。 また、宇宙開発事業団のページにても、全国各地での見え方が表形式で見られるようになりました。シャトルの軌道は毎日少しずつ変わっていて、予報も少しずつ変わっているのですが、見え方の予報は宇宙開発事業団のページがもっとも更新が早いようです。(2月17日UPDATE)
シャトルは空のどのあたりに見えるの?
地図上や宇宙から見たシャトルの位置表示
また、NASA-TVでも、とくにシャトルからの中継等がない時には、シャトルの現在位置やシャトルの向いている方向を示すコンピューターグラフィックスが表示されるようです。2月17日夕刻のシャトルの日本上空通過前の時間帯には、シャトルが太平洋上で姿勢を変え、60mのマストに振動がなるべく伝わらないように軌道を上昇させるようす(フライキャスト・マヌーバ)をNASA-TVにて見ることができました。(2月17日UPDATE)
シャトルの機影を大望遠鏡で捉えた!シャトルを肉眼や双眼鏡で見ても、ひとつの点にしか見えません。今回のエンデバーは、高度233km高さを飛行するため、双眼鏡クラスの倍率では、面積体として見ることはむずかしいのです。しかし、大望遠鏡にて拡大率を上げてシャトルを追尾し、シャトルの機影を捉えることに成功した人たちがいるのです。 富山市天文台は、前回のシャトルが上がった昨年12月24日に、天文台が誇る口径1mの望遠鏡を使用して、シャトルの機影を撮影することに成功しました。そのようすは、天文台のWebページにて動画で公開されています。(QuickTimeが必要) 私たちの目がもっともっと高性能になれば、このようにシャトルが見えるのかもしれない、と思いながら、シャトルを見るのもよいかもしれないですね。今回もシャトルの撮影があるのでしょうか?
シャトルが見えたようすを報告しよう!シャトルが見えたなら、その喜びをぜひ分かちあいたくなってくるものです。また、曇りがちのときは、ほかのとこなら見えたかどうか、気になってきます。そういうときは、以下のところにある、シャトル観望の掲示板を覗いてみましょう。同じシャトルを見た仲間が、ほかの場所にもいるかもしれません。これを話題に、友達の環が広げられるといいなと思います。 もちろん、あなたもシャトルを見ることができたらのなら、ぜひぜひそのようすを書きこんでみてください。思わぬところから反響が返ってくるかもしれません。
今回は以上です。次回は、「EarthKAMでシャトルに乗った気分に!」という話題について、お話したいと思います。
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