板垣さん、相次いで超新星を発見
【2004年1月16日 VSOLJニュース(119) / 国立天文台・天文ニュース(695)】
(VSOLJニュース)
山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんは、この1月9.84日(世界時、以下同様)に、今年世界最初の超新星を発見されたばかりですが、わずか3日後の12.569日に、今年2個目の超新星を見つけられました。この間、他の人の超新星発見もなく、新しい超新星には、超新星2004Bと名前が付けられました。
超新星が出現したのは、オリオン座の足元近くにある、エリダヌス座の銀河IC 390です。超新星は、銀河の中心から東へ12秒角、北へ15秒角ほどのところで、銀河円盤の端近くに重なっています。板垣さんが測定された位置は、
赤経 04時42分04.71秒 赤緯 -07度12分08.2秒 (2000年分点) IC 390周辺の星図(26KB)
となっています。発見時の超新星の明るさは17.8等(フィルタなしCCD)、2日後の14.599日に山梨県の串田麗樹(くしだれいき)さんが撮影した画像でも同じくらいの明るさでした。
母銀河の距離から推測すると、この銀河にIa型超新星が出現すると、極大で16等ほどになると思われます。しかし今回のものは、極大をずっと過ぎたものか、別の型か、もしくは母銀河内の星間吸収を受けているかであろうと考えられます。
超新星の画像などは、D. Bishopさんの超新星page、http://www.rochesterastronomy.org/snimages/で近々公開されていきます。
今回のように、ひとりが2個の新天体を1週間以内に相次いで発見したのは、日本では、
谷中哲雄(やなかてつお)さん |
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青木昌勝(あおきまさかつ)さん |
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森敬明(もりひろあき)さん |
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という事例がありますが、かなり珍しいことと言えるでしょう。
(国立天文台・天文ニュース)
山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんは、つい先日の1月9日に、今年の世界最初の超新星を発見したばかり(国立天文台・天文ニュース 693)ですが、わずか3日後の12日に、今年2個目の超新星を発見しました。これは口径60センチメートルの反射望遠鏡とCCDによる発見で、洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合へ報告され、超新星2004Bと名前が付けられました。
超新星が出現したのは、オリオン座の足元近くにある、エリダヌス座の銀河IC 390です。
板垣さんが測定された位置は、
赤経 04時42分04.71秒 赤緯 -07度12分08.2秒 (2000年分点)
で、銀河の中心から東へ12秒角、北へ15秒角ほどのところにあり、銀河円盤の端近くに重なっています。発見時の超新星の明るさは17.8等級、2日後の14.599日(世界時)に山梨県の串田麗樹(くしだれいき)さんが撮影した画像でも同じくらいの明るさでした。
九州大学の山岡均(やまおかひとし)さんによると、「母銀河の距離から推測すると、この銀河にIa型超新星が出現すると、極大で16等ほどになるはず。しかし今回のものは、極大をずっと過ぎたものか、別の型か、もしくは母銀河内の星間吸収を受けているかであろう。」と述べています。
今回のように、ひとりが2個の新天体を1週間以内に相次いで発見したのは、日本では、
谷中哲雄(やなかてつお)さん(3日後に発見) |
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青木昌勝(あおきまさかつ)さん(6時間後に発見) |
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森敬明(もりひろあき)さん(1時間後に発見) |
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という事例がありますが、かなり珍しいことと言えるでしょう。