【投稿画像集 5】6月8日 金星の日面通過

【2004年6月10日 アストロアーツ】 7月2日更新

(6月12日以降投稿分)


(飯塚祐陽氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (飯塚祐陽氏撮影の金星の日面通過の写真 2)

撮影者:
飯塚 祐陽
撮影時刻:
5時34分0秒(世界時)、露出 1/15秒
撮影地:
アラブ首長国連邦 アルアイン(東経55度47分9秒、北緯24度12分27秒)
撮影機材等:
ミード 10.5、広角レンズ 25mm、ソニー Cybershot

(副島勉氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
副島 勉(さが天文協会)
撮影時刻:
5時34分0秒(世界時)、露出 1/15秒
撮影地:
アラブ首長国連邦 AL AIN ヒルトンホテル庭
撮影機材等:
タカハシ FC-50、ビクセン LV 20mm 、ニコン COOLPIX990(ISO 100)、コロナド ソーラーマックス40 + BF5
Photoshopでモノクロ処理
その他:
透明度 8/10、シンチレーション 5/10
撮影者コメント:

4泊5日(機内泊3日)という強行軍で些か疲れましたが、快晴に恵まれた条件で太陽面通過を観測できましたのであまり苦にはなりませんでした。三脚架台を忘れるという大失策をやらかしましたが、Hαフィルターでの撮影は何とか画像を得る事ができました。

透明度天頂付近は素晴らしい青空でしたが、地平付近は白くかすみ細かい砂の影響かなとも思いました。


(佐山敬悦氏撮影の金星の日面通過の写真)

タイトル:
「金星の最大接触」
撮影者:
佐山 敬悦
撮影時刻:
17時10分、露出 1/1000秒
撮影地:
北海道稚内市 ノシャップ岬西海岸(北緯45度26分50秒、東経141度38分56秒)
撮影機材等:
コニカミノルタ AF 500mm F8 + ケンコー ×2テレコンバータ(合成fl=1000mm 合成F=16)、コニカミノルタ α-707si、AGFA Vista 400、アストロソーラーフィルタ使用、三脚にて固定撮影
撮影者コメント:

稚内市ノシャップ寒流水族館の壁際で撮影した金星の太陽面通過・最大接触です。青森県弘前市から2日間、列車を乗り継いで稚内に到着。機材の設営に時間を取られ、第一接触は撮影不能。日没直前、人生初のグリーンフラッシュが関東から来た日食仲間と共に見られました。


(福井一雄氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
福井 一雄
撮影時刻:
15時20分48秒
撮影地:
静岡県伊豆市 修善寺梅林駐車場
撮影機材等:
タカハシ FC-60、Or 18mm、パナソニック P505iS(携帯電話)、コリメート撮影
撮影者コメント:

第一接触は雲の中でしたが、それ以降は良く晴れました。でも数キロ離れたところではほとんどだめだったようです。試しにと思って撮ったものですが、思ったより良く写っています。


(坂本隆氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
Pulsar
撮影時刻:
19時10分、露出 1/60秒
撮影地:
北海道後志支庁積丹半島 積丹岬付近
撮影機材等:
オリンパス ズイコー 350mm F2.8→11、キヤノン EOS 10D(ISO 100、AWB、JPEG)、写真用三脚にて固定撮影
撮影者コメント:

道央以北が晴れの可能性が高い、という前日の天気予報を信じて青森から東日本フェリーに乗って積丹半島に向かいました。予報通り、寿都(すっつ)を過ぎる頃から太陽を仰ぐことができました。

ときおり雲が流れる中で、ほぼ全経過を観測することができました。

金星を抱いたままの太陽が日本海に沈んでいく姿を望遠レンズで捉えました。事前に描いていたのと同じような写真が撮影できて、天に感謝しています。


(下地隆史氏撮影の金星の日面通過の写真)

タイトル:
「高解像強拡大による第二接触の様子」
撮影者:
下地 隆史
撮影時刻:
14時15分30秒〜32分30秒、露出 各1/4000秒
撮影地:
北海道稚内市 ノシャップ岬灯台
撮影機材等:
タカハシ FC-65(fl=500mm)、ペンタックス XO 2.5mm、キヤノン EOS 1V、フジクローム プロビア100F、富士写真フイルム アセテートND2.0、Y-2、拡大撮影、ビクセン GP赤道儀
エプソン GT-X700スキャナで読み込み、ステライメージ4
撮影者コメント:

強拡大高解像で迫力のある作品になりました。この拡大率をもってしても黒滴現象は認められません。


(蔡元生氏撮影の金星の日面通過の組写真)

撮影者:
蔡 元生
撮影時刻:
5時23分20秒〜28分34秒(世界時、詳細は画像中に記載)
撮影地:
港和國小天文台(E120°20'16'' N22°34'05'')
撮影機材等:
タカハシ FS-128、上宸光學 DC接眼鏡、ニコン COOLPIX4500(棕黑模式點測光自動曝光(ホワイトバランス:オートの意?))、コロナド AS1-90/BF-30 Hαフィルタ、タカハシ EM-500
Photoshop7.0で処理

(鈴木隆氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (鈴木隆氏撮影の金星の日面通過の写真 2)

タイトル:
「雲間の金星日面通過」
撮影者:
鈴木 隆
撮影時刻:
(1枚目)14時37分16秒、16時48分44秒
(2枚目)15時3分20秒
撮影地:
東京都八王子市
撮影機材等:
(1枚目)カールツアイス マクストフ望遠鏡(D=18cm)、Philips ToUcam Pro、直焦点撮影
(2枚目)カールツアイス 屈折望遠鏡(D=6.3cm)、H 40mm、ニコン COOLPIX885、コリメート撮影
撮影者コメント:

この日は休暇をとって待機していましたが、晴れたのはほんのわずか第二接触後と食の最大の前の数分間で、しかも雲間なので条件はかなり悪かったです。


(西上耕一郎氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (西上耕一郎氏撮影の金星の日面通過の写真 2) (西上耕一郎氏撮影の金星の日面通過の写真 3) (西上耕一郎氏撮影の金星の日面通過の写真 4)

タイトル:
「Dancing Venus on the sea」
撮影者:
西上 耕一郎
撮影時刻:
19時12分〜13分
撮影地:
北海道留萌郡小平町望洋台
撮影機材等:
タカハシ TS-65(fl=1000mm)、ミード SP 40mm、ペンタックス Optio S4i、ムーンフィルタ、タカハシ P2赤道儀
撮影者コメント:

梅雨の晴れ間を求めて遠征した成果が出せました。黒い金星は、大気によるゆらぎにより、まるで踊っているようでした。

(6月11日投稿分)


(新井優氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (新井優氏撮影の金星の日面通過の写真 2) (新井優氏撮影の金星の日面通過の写真 3) (新井優氏撮影の金星の日面通過の写真 4) (新井優氏撮影の金星の日面通過の写真 5)

タイトル:
「金星の日面通過」
撮影者:
新井 優
撮影時刻:
(1枚目)14時38分28秒、露出 1/500秒
(2枚目)14時51分30秒、露出 1/1000秒×2枚
(3枚目)15時2分13秒、露出 1/500秒×6枚
(4枚目)15時8分11秒、露出 1/100秒×6枚
(5枚目)15時14分54秒、露出 1/500秒
撮影地:
東京都あきるの市 都立秋留台公園駐車場
撮影機材等:
タカハシ FS-128 + EF×1.4テレコン(3枚目を除く、また4枚目ではさらに×2アタッチメント使用、3枚目はEF×2テレコン)、キヤノン EOS Kiss Digital、タカハシ EM-10 + Temma PC Jr.、ステラギア
Photoshop7.0.1使用
撮影者コメント:

世紀のイベントに立ち会うことができました。


(川村晶氏撮影の金星の日面通過の写真)

タイトル:
「金星の日面通過における第1接触と第2接触の間で金星の大気が背面からの太陽光に照らされて輝いているようす」
撮影者:
川村 晶
撮影時刻:
5時30分4秒(世界時)、露出 1/15秒
撮影地:
アラブ首長国連邦 AL AIN
撮影機材等:
ボーグ 50ED、ペンタックス XP 14mm 、キヤノン EOS 10D(ISO 200)、タカハシ スカイパトロールにて追尾
撮影者コメント:

130年前の観測で残されたスケッチに、金星の大気が背面から太陽に照らされて輝いていると思われるようすが描かれていたので、今回の現象ではそれをデジタルカメラで狙ってみた。

カメラのファインダースクリーンがF値の大きな光学系とのマッチングがきわめて悪く、ファインダー上では認められなかったが、適正露出からプラス4段半ほどの露出をかけた画像には明らかに写っていた。

金星のリムが一様に輝いているわけでもなく、非対称なのが興味深い。


(山口守氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (山口守氏撮影の金星の日面通過の写真 2)

撮影者:
山口 守(白木峰高原コスモス花宇宙館)
撮影時刻:
17時24分、34分
撮影機材等:
(1枚目機材)ソニー DCR-TRV30
(1枚目処理)5フレームコンポジット
(2枚目機材)タカハシ FC-150(D=15cm fl=1700mm)、LE 30mm、ソニー DCR-TRV30、投影板にて拡大(投影法)
(2枚目処理)15フレームコンポジット

(佐藤心一氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (佐藤心一氏撮影の金星の日面通過の写真 2)

撮影者:
佐藤 心一
撮影時刻:
14時50分ごろ
撮影地:
北海道増毛郡増毛町
撮影機材等:
ビクセン ガイド用屈折望遠鏡(D=6cm)、ビクセン LV 20mm、オリンパス C-3040zoom(1枚目はデジタルズーム拡大)、コリメート撮影
撮影者コメント:

太陽観察の早朝、天文ニュースで留萌の南で国際宇宙ステーションが太陽面を通過するということを知り、いざ本番に望遠鏡を向けたところ不運に雲に覆われ太陽すら見えなくなり観測できませんでした。それから30分ほど経った画像です。

(6月10日投稿分)


(大沼崇氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (大沼崇氏撮影の金星の日面通過の写真 2)

タイトル:
「雲間の金星日面通過」
撮影者:
大沼 崇
撮影時刻:
17時15分ごろ
撮影地:
神奈川県横浜市緑区
撮影機材等:
ビクセン(Advix) EDアポ屈折望遠鏡(D=11.5cm fl=660mm)、ビクセン Kr 20mm、ニコン COOLPIX990、コリメート撮影、ビクセン GPコピー赤道儀SyntaCG-5同架
撮影者コメント:

雲が全天を多いつくし絶望的なコンディションでした。全部で見えた時間を足しても、5から6分といったところでした。妻と雲間ができる度に、雲間が太陽の所を通らないか、やきもきしつつ観望してました。

近くの農道で見ましたが、通りがかりの人も(ニュースで聞いて)関心をしめす人が、何人かいらっしゃいました。中には、丁度雲間から太陽が見えるタイミングにいらっしゃる方もいて、太陽の上の黒丸を「あれが金星か!」「なるほど!黒くみえるのか!」と満足そうなおじさんもいました。人に星を見せるのは、いつでも楽しいですね!


(田中潤司氏撮影の金星の日面通過の写真 1) (田中潤司氏撮影の金星の日面通過の写真 2) (田中潤司氏撮影の金星の日面通過の写真 3) (田中潤司氏撮影の金星の日面通過の写真 4)

撮影者:
田中 潤司(出雲天文同好会
撮影時刻:
14時50分43秒、15時27分38秒、16時43分14秒、17時49分14秒、露出 プログラムオート
撮影地:
島根県出雲市塩冶町
撮影機材等:
ボーグ 76ED(屈折望遠鏡、fl=500mm)、笠井 PL 32mm、ニコン COOLPIX990(マルチパターン測光、ホワイトバランス:オート、感度:オート)、ボーグ D4 + ケンコー ND-8フィルタ、SD-1によるコリメート撮影、ビクセン GPD + SS2000にて自動追尾
撮影者コメント:

当日は、直前まで厚い雲に覆われていました。衛星の雲の画像を見ていても、まず無理…と諦めていましたが、薄日が差し出し慌てふためいて準備をしました。

最初は薄雲の中からの撮像でしたので、あまり写りは良くありません…。接触が撮像できなかったことがひじょうに残念です…。全国的に天候が不安定だったようで、この現象を観測でき撮像できたことだけでも、幸運だったかもしれません。

8年後は天候さえ良ければ?この現象が終始観測できるようですので、次回は準備だけでも気を抜かずにしたいものです…。


(山地泰比古氏撮影の金星の日面通過の動画)

(形式:)
gif形式の動画、9コマ
撮影者:
山地 泰比古
撮影時刻:
14時18分25秒〜34分28秒(詳細は各コマに記載)
撮影地:
東京都世田谷区
撮影機材等:
トキナー 300mm F2.8 + ×3 + ×2、富士写真フイルム FinePix S1 Pro、ND400フィルタ

(三澤史明氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
三澤 史明
撮影時刻:
14時15分34秒〜31分7秒(詳細は画像中に記載)
撮影地:
北海道北見市
撮影機材等:
タカハシ FC-65、ロジクール Qcom4000、D4 + ND400フィルタ、直焦点撮影
各19フレームをRegistaxで処理
撮影者コメント:

雲間から、第一接触から第二接触まで観測できました。あわてて機材を準備したので、Qcamの直焦点で撮像し各コマ19フレームをレジスタックスでスタックしました。フィルターをかけるとQcamはラインノイズがあるのでフィルターはかけずに、トーンカーブのみ補正しました。

ちなみに、Qcamはニコンのリアキャップに穴をあけ基盤に直付けしました(改造は簡単です)。


(野田司氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
野田 司
撮影時刻:
18時37分、露出 1/4000秒
撮影地:
青森県下北郡風間浦村
撮影機材等:
ペンタックス 105SDHF + ×1.4リアコンバータ(5cmに絞る、合成fl=980mm 合成F19.8)、富士写真フイルム FinePix S2 Pro(ISO 100、ホワイトバランス:オート、CCD-RAW)、フィルタなし、カメラ三脚で固定撮影
4×4ソフトビニング、トリミング
撮影者コメント:

当日は岩手県北は雨模様だったので、少しでも晴れ間の望める下北半島の本州最北端の大間町に行ってきました。が、厚い雲はとれず、18時ごろ撤収、帰途について30分ほどすると空が明るくなってきて、バックミラーに太陽の姿が見えたので、急いで近くの駐車場で撮影しました。完全に雲から出ることなく、次の雲に入ってしまい、まさに一瞬の出来事でした。往復380km、7時間のドライブが無駄にならず、少しでも見られて幸運でした。


(金村広史氏撮影の金星の日面通過の写真)

撮影者:
金村 広史
撮影時刻:
14時32分32秒、露出 オート
撮影地:
北海道稚内市
撮影機材等:
タカハシ FC-50、ペンタックス XL 10.5mm、ニコン D70、コリメート撮影
撮影者コメント:

快晴無風の環境で、第1、第2接触を眼視で堪能した後、撮影しました。


(Robert Heffner氏撮影の金星の日面通過の写真)

タイトル:
「晴れ間・ハンティング」
撮影者:
ロバート
撮影時刻:
17時0分〜10分
撮影地:
神奈川県厚木地方
撮影機材等:
ビクセン R130S(D=13cm)、Super20 アイピース、オリンパス C-200Zoom、バーダープラネタリウム アストロソーラーフィルタ使用の自作フィルタ
撮影者コメント:

とにかく、一日中、晴れ間を探し回りました。ちょうど17時ごろ、厚木方面でやっと太陽の顔を見ることできました。一番ピークの瞬間(太陽が全面が見えた瞬間)にカメラの電池がなくなった…。

しかし、この歴史的な天文現象を見ることができ、そして何らかの形でメディアに記録できたことはとても嬉しかった。