国立天文台のALMA(アルマ)計画の近況

【2005年7月29日 国立天文台 アストロ・トピックス(125)

国立天文台のALMA(アルマ)計画に関心をお持ちの皆さま

今年も暑い夏がやってきました。国立天文台が進めているALMA計画の近況報告をお知らせします。適宜更新する予定ですので、最新情報については ALMAのホームページ: http://www.nro.nao.ac.jp/alma/をご覧下さい。


<近況報告>

国内では機器の開発が着々と進められています。特に、日本が担当するアタカマコンパクトアレイ(ACA)用の相関器の予備設計の国際審査会が5月末に、また、バンド4(波長2ミリメートル帯)のミリ波受信機とバンド8(波長0.8ミリメートル帯)のサブミリ波受信機の予備設計の国際審査会が6月末に相次いで行われ、日本での開発の進捗が欧米から招聘した外部審査委員からいずれも非常に高く評価されました。また5月19日と7月7日には総合科学技術会議の評価専門調査会による大規模新規研究開発の評価のフォローアップが行われ、ALMA計画の進捗については高い評価が得られた模様です。

一方、チリ北部の標高2900メートルにある山麓施設の工事もますます本格化しています。現地へのバーチャルツアーを順次整備中ですのでどうぞご覧ください。

また、熊本大学を中心とするグループの協力により、インターネット経由で遠隔操作できる星空カメラのうちの1台を山麓施設へ設置する運びとなりました。日本とほぼ半日の時差を利用して、日本の日中にチリのすばらしい夜空をご覧いただけるようになる予定ですので、お楽しみに。

ALMAの完成とそれを用いた研究の早期実現に向けて、引き続き皆様のご支援をお願いいたします。