「かぐや」がとらえた、37年前と変わらぬ月面の景色
【2008年5月21日 JAXA 宇宙科学研究本部】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」が撮影したアポロ15号の噴射跡の画像や、アポロ15号の飛行士が撮影した写真と同じ構図の画像などを公開した。
「かぐや」は2月24日に、アポロ15号の着陸地点(雨の海を取り囲むアペニン山脈の麓、ハドレー谷付近)を地形カメラで観測した。
観測データから作成された画像に、アポロ15号の噴射跡と見られるものが確認された。アポロ計画終了後としては、世界で初めてのことである。
また、アポロ15号の宇宙飛行士が撮影した写真と同じ風景が、地形カメラによる立体データから作成された。さらに、アポロ15号は、ハドレー谷付近で30数億年前に噴出して幾重にも重なった溶岩流を確認したが、地形カメラはその溶岩流もとらえた。