「かぐや」が撮影した「地球の出」
【2007年11月14日 JAXA プレスリリース】
月周回衛星「かぐや(SELENE)」が、11月6日の月面撮影に続き、ハイビジョンカメラによる「地球の出(Earth-rise)」と「地球の入り(Earth-set)」の撮影に世界で初めて成功した。また、約38万kmもの距離を隔てた遠い宇宙から地球がハイビジョン撮影されたのも、世界で初めてのこととなった。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」が搭載しているハイビジョンカメラによって、「地球の出(Earth-rise)」と「地球の入り(Earth-set)」の撮影に世界で初めて成功した。
撮影が行われたのは11月7日。上空約100kmの軌道上から撮影された映像には、暗い月面越しに、ただ1つ浮かぶ青い地球がゆっくりと昇ってくるようすなどがとらえられている。
なお、撮影された「地球の出(Earth-rise)」と「地球の入り(Earth-set)」動画は、以下の「JAXA プレスリリース」で見ることができる。
《(注)「地球の出」という表現について》
月周回衛星「かぐや(SELENE)」やアポロ有人宇宙船のように月のまわりを回る衛星で見られる現象。月面上に立つ人間からは地球は絶えずほぼ同じ位置に見え、地球が地平線から昇ってくるような「地球の出」を見ることはできない。