「かぐや」から分離した2つの子衛星、「おきな」「おうな」と命名

【2007年10月15日 JAXA プレスリリース

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、10月12日に月周回衛星「かぐや(SELENE)」の子衛星「VRAD衛星」を分離した。分離の成功を受けて、9日に分離したリレー衛星に「おきな」、今回のVRAD衛星に「おうな」という愛称がつけられた。


(「かぐや」が撮影したVRAD衛星分離前の画像) (「かぐや」が撮影したVRAD衛星分離後の画像)

「かぐや」が撮影したVRAD衛星分離前(上)と分離後(下)の画像。クリックで拡大(提供:JAXA)

2007年9月14日に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」は、10月4日に月周回軌道に入った後、9日にリレー衛星の分離に成功していた。その「かぐや」で12日、子衛星「VRAD衛星」の分離が行われた。分離後はVRAD衛星、「かぐや」ともに正常な状態であることが確認された。

VRAD衛星は電波源を搭載していて、リレー衛星とともに地上からの正確な位置測定を実現し、月の重力場を測定する。

また、JAXAは、無事分離されたリレー衛星とVRAD衛星の愛称をそれぞれ「おきな(OKINA)」および「おうな(OUNA)」と命名したことを発表した。

この愛称は、リレー衛星およびVRAD衛星(Vstar)が主衛星「かぐや」より高い軌道を回る様子が、「おきな(おじいさん)、おうな(おばあさん)」が「かぐや姫」を見守り、慈しむイメージを思い起こさせるとして、プロジェクト関係者が挙げた候補の中から選ばれた。

かぐや(SELENE)公式ロゴ

アストロアーツは、
月周回衛星「かぐや(SELENE)」を
応援しています。

(C)JAXAかぐや Campaign