小島さん、りゅう座の銀河に超新星2010glを独立発見
【2010年8月19日 国立天文台 メールニュース No.7】
愛知県の小島信久(こじまのぶひさ)さんが、今年7月21日(世界時、以下同様)の観測から、りゅう座の銀河に16.0等の超新星を独立発見した。
愛知県吉良町の小島信久さんが、7月21日の観測から、りゅう座方向にあるNGC 6189銀河の中に16.0等の超新星を発見しました。この超新星は、7月18日に米国のリック天文台による超新星捜索(LOSS/KAIT)により発見され、すでに「2010gl」と命名されていました。しかし、小島さんがこの情報を知らずに発見していることから、中野主一(なかのしゅいち)さんによりこの発見が独立発見であると国際天文学連合電報中央局に報告され、これが認められたものです。
発見日時 2010年7月21.67日 = 7月21日16時05分 (世界時) 発見位置 赤経 16時31分38.62秒 赤緯 +59度37分26.2 秒(2000年分点) NGC 6189周辺の星図とDSS画像に表示した超新星
小島さんは、1970年に小島彗星(70P/Kojima)を、また1972年にも小島彗星(C/1972 U1)を発見していますが、超新星の発見はこれが初めてのことです。
注:国際天文学連合電報中央局が発行する電子速報
超新星2010glの位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。
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