スペースシャトルの打ち上げ映像を4K解像度で上映

【2010年10月1日 アストロアーツ】

10月14日に東京の日本科学未来館で行われる講演で、70mmフィルムからデジタル化された、スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げ映像を4K解像度で上映する。


《スペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げ映像を4K解像度で上映》

2010年の時点で現存するすべてのフィルムスキャナーは、70mmフィルム規格のひとつであるASTROVISIONフォーマットに未対応である。これはASTROVISIONが、(株)五藤光学研究所の開発した世界でも稀な日本独自のプラネタリウム上映規格であるためである。

慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ(DMC)総合研究センターでは、大手プラネタリウム会社である五藤光学と共同で、ASTROVISION規格フィルムの高精細デジタル化プロジェクトを行ってきた。今回の講演では、最新型のデジタルカメラとLEDフラッシュライトを使った70mmフィルムのデジタル化と、VFX業界でシェアを伸ばしているノードベースのコンポジットソフトウェア - The Foundry Nukeを使用したスタビライズ、ドームシアターへの変形シミュレーションなどのポストプロダクションを解説する。

また本講演の最後に、今回のシステムでスキャニングしたスペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げ映像を4K解像度で上映する。

■ 講演名:
The 4K Digitization of 70-mm Film for Dome Theater
■ 発表者:
慶應義塾大学DMCセンター 亀村文彦
■ 日時:
日時:2010年10月14日(木) 11:30 〜 12:00
■ 場所:
日本科学未来館 7F イノベーションホール
■ 参加方法:
ウェブサイトより要登録・予約
■ ウェブサイト:
第3回 4Kデジタル映像祭