星出さんら宇宙へ、ディスカバリー号の打ち上げ成功

【2008年6月2日 NASA Space Shuttle NewsJAXA

星出彰彦さんら7人の宇宙飛行士を乗せたNASAのスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-124)が米国東部夏時間5月31日午後5時2分(日本時間2008年6月1日午前6時2分)に打ち上げられた。ディスカバリー号には、日本実験棟「きぼう」の船内実験室とロボットアームが搭載されており、星出さんは、その取り付けや起動を行う。


(ディスカバリー号の打ち上げの画像)

ディスカバリー号の打ち上げ(提供:NASA)

(地上からのインタビューに答える宇宙飛行士たちの画像)

地上からのインタビューに答える宇宙飛行士たち(提供:NASA TV)

米国東部夏時間5月31日、NASAのケネディー宇宙センターからスペースシャトル「ディスカバリー号」が打ち上げられた。

ディスカバリー号で宇宙へ飛び立った星出さんを含む7名の宇宙飛行士は、打ち上げの翌日(飛行2日目)にロボットアームを使って機体の検査を行うとともに、船外活動で使用する宇宙服の確認や国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに向けた準備を行った。また、NASA広報イベントの一環で、テレビやラジオのインタビューにも答えた。

ディスカバリー号は、飛行3日目に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングし、星出さんによる「きぼう」船内実験室の取り付けは飛行4日目に予定されている。

星出さんは、ISSのロボットアームを使って「きぼう」船内実験室をスペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)から取り出し、取り付けを行う。日本人宇宙飛行士がISSのロボットアームを使用して作業を行うのは、今回が初めてのことだ。

なお、ディスカバリー号は、打ち上げ時に外部燃料タンクからいくつか断熱材がはく離したことが確認されている。

これについてNASAは、はく離が発生した時点で断熱材とスペースシャトルとの相対速度が遅かったこと、断熱材の質量が小さいことなどを理由に、とくに問題はないと発表しているが、今後、打ち上げ時の映像や外部燃料タンクの分離時に撮影された写真などを使った詳しい解析が行われる。

参照

<関連リンク>

<関連ニュース>