「きぼう」本体とともに
スペースシャトル搭乗員に星出彰彦さん選出

【2007年3月23日 JAXA プレスリリースNASA News Releases

2008年2月打ち上げ予定のスペースシャトルアトランティス号(STS-124)にJAXAの宇宙飛行士、星出彰彦さんが搭乗することが決定した。星出さんの宇宙飛行は初めてで、スペースシャトルに搭乗する日本人は通算6人目。また、この打ち上げは国際宇宙ステーション(ISS)に日本の実験棟「きぼう」を届ける2回目のミッションで、これにより計3回の打ち上げすべてに日本人宇宙飛行士が携わることとなった。


NASAは22日(米東部標準時)にSTS-124の搭乗宇宙飛行士を発表し、ミッション・スペシャリスト(搭乗運用技術者、MS)として星出彰彦さんが選出された。星出さん以外の搭乗員は、Mark E. Kelly(船長)、Kenneth T. Ham(パイロット)、Karen L. Nyberg(MS)、Ronald J. Garan, Jr(MS)、Michael E. Fossum(MS)、Stephen G. Bowen(MS)の各氏。

STS-124はISSの日本実験棟「きぼう」を打ち上げる2回目の飛行で、中心的な役割を果たす「船内実験室」、および「ロボットアーム」が届けられる。STS-124に先立ち、「船内保管室」を届ける1回目の打ち上げ(2007年12月予定)には土井隆雄さんが搭乗する。そして、星出さんらが船内実験室を届けた後のISSには若田光一さんが長期滞在し(2008年夏開始)、3回目の打ち上げで「船外実験プラットフォーム」「船外パレット」が届けられてから同便で帰還する(2008年冬)。3回に分かれる「きぼう」の打ち上げと組み立ては、すべて日本人が直接かかわりながら行われることとなった。

星出さんは1968年生まれ。慶應義塾大学を卒業後、米ヒューストン大学で航空宇宙工学の修士課程を修了した。1999年にISSへ搭乗する宇宙飛行士候補者に選定され、訓練を続けていた。

飛行期間は約2週間で、「きぼう」船内実験室の組み立てと起動などが行われるが、星出さんの具体的な役割は今後調整されるとのことである。