山崎直子さん、「ディスカバリー号」で宇宙へ

【2010年4月5日 NASA】

NASAのスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-131)が、米国東部標準時間(以下同様)4月5日午前6時21分(日本時間5日午後7時21分)にケネディ宇宙センターから打ち上げられた。ディスカバリー号に搭乗した山崎直子さんは、スペースシャトルに搭乗する最後の日本人宇宙飛行士で、物資移送責任者などの任務にあたる。


打ち上げ直後のディスカバリー号

打ち上げ直後のディスカバリー(提供:NASA TV)

山崎直子宇宙飛行士ら7人を乗せたスペースシャトル「ディスカバリー号」が、4月5日午前6時21分(日本時間5日午後7時21分)米・フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

今回のミッションで「ディスカバリー号」が国際宇宙ステーション(ISS)へ届けるのは、補給物資を搭載したイタリア宇宙機関(ASI)開発の「レオナルド」(多目的補給モジュール1)、ISSの外部の熱制御に使用されているアンモニアを補充するタンク(ATA)、および宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行う実験に関する物資である。

「ディスカバリー号」とISSとのドッキングは、飛行3日目の7日午前2時44分(日本時間7日午後4時44分)に予定されており、山崎さんは、ISSに長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士らと合流する。山崎さんは物資移送責任者(ロードマスター)として、スペースシャトルやレオナルドとISS間の移送物資の管理や作業の指揮を執る。また、ISSとのドッキング中は、毎日作業開始と終了時に地上の管制官と移送状況の確認を行う。

そのほか、Stephanie Wilson宇宙飛行士と協力して、スペースシャトルのロボットアームやISSのロボットアームを操作し、スペースシャトルの機体の損傷点検や、レオナルドの取り付けや取り外し、および貨物室への収納などを行う。

なお、2010年内に退役が決まっているスペースシャトルの打ち上げは、これで残り3回となり、山崎さんは、スペースシャトルに搭乗する最後の日本人宇宙飛行士となった。