探査機「グレイル」が最後に見た月の動画
【2013年1月15日 NASA】
アメリカの月探査機「グレイル」が昨年12月の運用終了直前に撮影した月面の動画が公開された。
NASAが2011年9月に打ち上げた「グレイル」は「エブ」と「フロー」の2機から構成された探査機で、月の重力場の測定がミッションの主目的だった。2012年1月から月周回軌道で観測を開始し、同12月に制御落下によって運用を終了した。
今回公開された動画は、運用終了を3日後に控えた2012年12月14日に最終チェックのために撮影されたものだ。この時グレイルは北半球裏側のジャクソンクレーター付近10km上空を飛んでおり、大小のクレーターが刻まれた月面の様子を、エブの機体前後に搭載されたカメラがとらえている。