観測画像が続々 小惑星2012 DA14の地球最接近
【2013年2月18日 アストロアーツ】
16日の明け方に地球に最接近した小惑星2012 DA14は、双眼鏡や小型望遠鏡でも観測できるとあって多くの天文ファンが観測にチャレンジした。
幅数十mと推定される小惑星2012 DA14が2月16日4時24分ごろ(日本時間)、地表から27700km(地球の直径およそ2個分)の距離まで最接近した。
日本では最接近時刻を含む午前4時ごろから夜明けにかけて西の空を通過するという好条件で、約7等級まで明るくなるとあって、多くの天文ファンが「ステラナビゲータ」のシミュレーションなどを参考に双眼鏡や天体望遠鏡で追跡した。
空を横切る見かけの動きが速く、その姿をとらえるのはやや困難と思われたが、アストロアーツ投稿画像ギャラリーには、しし座の銀河の近くを通過する様子や人工衛星との接近など、決定的瞬間を見事に収めた画像が多数寄せられている。
接近通過後の小惑星は地球の重力の影響で軌道が変わると推測されており、他の小惑星と同様、今後地球に衝突する可能性がないか引き続き追跡監視が行われる。NASAでは、同等の大きさの小天体が今回ほど接近するのは40年に1度程度と見込んでいる。