地球接近でとらえられた子連れ小惑星
【2013年6月3日 NASA】
6月1日、大きさ約2.7kmの小惑星が地球から580万kmの距離を接近通過した。レーダー観測画像には数百mサイズの衛星もとらえられている。
日本時間6月1日午前6時ごろ、小惑星「(285263) 1998 QE2」が地球から580万kmの距離を接近通過した。
画像は、NASA深宇宙ネットワークのゴールドストーン追跡局のレーダー観測で最接近前に撮影されたものだ。およそ600万kmまで近づいていた小惑星を2時間強にわたってとらえている。
小惑星の大きさは約2.7kmで、その右下には600mほどの大きさの衛星も写っている。地球の公転軌道に近づく200m以上の小天体のうち約16%が、こうした衛星を1つか2つ伴っているという。
ゴールドストーンおよびアレシボ天文台(プエルトリコ)での観測は6月9日まで続けられ、地球近傍小天体の監視研究に役立てられる。