新流星群「4月やぎ座α流星群」を日本で観測
【2014年4月15日 CBET 3853】
日本の流星観測ネットワークが4月8日未明、やぎ座α星付近を放射点とする新たな流星群を観測した。未発見の長周期彗星を由来とする流星の突発出現とみられる。
日本の流星観測ネットワーク「SonotaCo」が、4月8日未明(日本時間)にやぎ座α星(アルゲディ)付近を放射点とする流星群の出現を観測、報告した(注)。同ネットワークや三本松高校(香川県)のビデオ観測でとらえられた15個の流星の計測から、流星群の放射点は赤経304.0±3.4度、赤緯-12.6±1.6度(2000.0年分点)と求められている。
2011〜2012年に米カリフォルニアで行われた全天流星観測プロジェクトでは同一流星群らしきものが観測されておらず、数年おきに出現する周期流星群の可能性が高いという。未発見の彗星が残したダストトレイルと地球の軌道が交差することによる突発出現とみられている。
流星研究家の佐藤幹哉さんによる推算では、この流星を生み出すダストトレイルが2025年と2032年にも地球の軌道と交差すると予測される。
注:「やぎ座α星付近の流星群」 やぎ座α星付近を放射点とするものとしては、7月〜8月の「やぎ座α流星群」がすでに確定流星群として存在する。今回の流星群については仮に「4月やぎ座α流星群」とされている。