昼間の風景や人物を撮影するときにデジタルカメラのノイズを気にする必要はありませんが、天体写真となると話は別です。宇宙からのかすかな光に、素子の特性や光学系などに由来するさまざまなノイズがはっきりと紛れ込んでしまいます!
カメラのRAWデータを一般的な画像表示形式へと現像する段階では、こうしたノイズを完全に除去することは困難です。ましてや、ひとたび現像してしまった画像を補正することはできません。
幸い、天体写真につきもののノイズには、傾向と対策があります。ステライメージはデジタルカメラのRAWデータやCCDのデータをそのまま読み込んで、各種のノイズに適した補正処理を簡単に行うことができます。
例えば、画面のスミに現れる熱カブリ、ぽつぽつとした輝点ノイズ。これらは、毎回同じ場所に同じ強さで現れるので、レンズキャップをして撮影した画像(ダーク画像)を本撮影画像から引き算すれば、ノイズ成分だけを除去できます。これがダーク補正です。
このほかにも、宇宙線などで生じる輝点や暗点を除去するホット/クールピクセル除去、ゴミの影や光学系に由来する明暗差を打ち消すフラット補正など、効果的な補正機能がそろっています。