レベル調整でハイライトを切り詰めると、恒星像が飽和し、シャープ感が失われてしまいます。かといって均等に階調を割り振ると、星雲・星団に割り当てられる階調がわずかになってしまいます。恒星は星雲・星団に対して極端に明るいので、一般的な画像処理の手法ではうまくいきません。
デジタル現像はこうした天体画像特有の悩みを解決する手法です。レベル調整で一旦切り詰めたハイライト部の階調を圧縮し、表示領域に呼び戻します。デジタル現像を使えば、星雲・星団の輝度レベルを保持したまま、明るい恒星の階調もまんべんなく表現できるようになります。
こうした独自の調整機能も、天体写真の画像処理に特化したソフトであるステライメージならではのメリットです。