通信テスト[タカハシ Temma シリーズ]
望遠鏡やステラナビゲータの設定を確認・変更しても問題が解決しない場合は、望遠鏡とパソコンの間でシリアル通信が確立できていない可能性があります。まず、以下の手順で通信テストを行っていただいて、通信が確立されているかどうか確認してください。(この通信テストではステラナビゲータは使用しません)
望遠鏡とパソコンを接続します。
Windows のスタートメニューから [すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[通信]-[ハイパーターミナル] を開きます。
「所在地情報」ダイアログが表示された場合には、[市外局番] に03などの市外局番を入力して、[OK] ボタンをクリックしてください(実際に電話をかけるわけではありませんので、市外局番には適当な数字を入力してください)。
「モデムをインストールしますか?」と表示された場合には [いいえ] を選択してください。
「接続の設定」ダイアログが表示されますので、[名前] 欄に「0123」などと入力して [OK] をクリックします([名前]欄は単に接続したウィンドウを識別するためのものですので、任意の文字でかまいません)。
続いて [接続方法] の設定画面が表示されますので、お使いの COM ポートに合わせて「COM1」などの番号を選択して [OK] をクリックします。
「COMxのプロパティ」ダイアログが表示されますので、以下の設定を行って [OK] をクリックすると、ハイパーターミナルのウィンドウが表示されます。
「ビット/秒」 19200
「データビット」 8
「パリティ」 偶数
「ストップビット」 1
「フロー制御」 なし[ファイル]-[プロパティ] を開きます。
[設定] タブの [ASCII 設定...] ボタンを押します。
[行末に改行文字を付ける] のチェックをオンにして [OK] でウィンドウを閉じ、さらに [OK] を押してプロパティのウィンドウも閉じます。
「メモ帳」などのテキストエディタを開き、
v[改行]
(半角小文字の v の後に Enter キーを押して改行)とだけ書いたテキストファイルを適当なファイル名で保存しておきます。
ハイパーターミナルの [転送]-[テキストファイルの送信...] を開きます。
「テキストファイルの送信」というウィンドウが開きますので、先ほど保存したテキストファイルを選んで [開く] ボタンを押します。
ver TPC-020J-050075-T3A-0628
のように望遠鏡から Temma のバージョン情報を表す文字列が戻ってくれば、パソコンと望遠鏡の通信は正常です。(文字列の内容は望遠鏡の機種によって異なります)
文字列が戻ってこない場合は、パソコンのシリアルポートや接続ケーブルのハードウェア的な問題(接触不良や断線など)、あるいはデバイスドライバの問題ですので、それぞれマニュアルなどをご覧の上、見直してください。シリアルポートの設定については「通信(COM)ポートの設定の確認」をご覧ください。