タイムアウト時間の確認と変更
通信テストで問題がないにも関わらず、ステラナビゲータで「望遠鏡との接続に問題があります。」とエラーが表示される場合は、通信の「タイムアウト」が発生している可能性があります。パソコンと望遠鏡間の通信時に、ほんのちょっとしたタイミングの違いで、望遠鏡からの返信を受け取れないことがあります。
これを解決するためには、Windowsの「レジストリ」の変更が必要となります。レジストリファイルを直接修正しますので、該当箇所以外を書き換えないようにご注意ください。また、修正前に値をメモしておくなどして、現在の設定値に戻すことができるようにしてください。なお、レジストリの変更は、ステラナビゲータを終了した状態で行ってください。
Windows の「スタート」メニューから [ファイル名を指定して実行...] を選択し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示させます。このダイアログの [名前] の欄に半角英字で次のように入力し、[OK] ボタンを押します。
regedit
これで、「レジストリエディタ」が起動します。
レジストリエディタの左側のフォルダツリーから以下のフォルダを順に開きます。
HKEY_LOCAL_MACHINE → SOFTWARE → AstroArts → StellaNavigator → 8.0 → Telescope
「Telescope」フォルダを開くと、その下に望遠鏡コントローラ名のフォルダがたくさん表示されますので、以下の一覧を参考に、お使いの望遠鏡のコントローラ名(「Mdegps」や「SS2000」など)をクリックしてください。
コントローラ機種と、レジストリ上のコントローラ名
- 『パルステック アストロスケール』→「Ascale」
- 『ミード Autostar』→「Mdeetx」
- 『ミード LX200』→「Mdecds」
- 『ミード LX200GPS』→「Mdegps」
- 『セレストロン NexStar 5/8』→「NexStar」
- 『セレストロン NexStar GT/GTR』→「NexStarGT」
- 『セレストロン NexStar 5i/8i』→「NexStarI」
- 『ケンコー Sky Explorer』→「SkyExp」
- 『ペンタックス IC 55i』→「Pentax」
- 『ノブオ電子 Pyxis』→「Pyxis」
- 『SHOWA ATLAS-Warp』→「Showa」
- 『ビクセン スカイセンサー3D』→「Skysns」
- 『ビクセン スカイセンサー2000PC』→「SS2000」
- 『ビクセン STAR BOOK』→「Statbk」
- 『タカハシ Temma』→「Temma」
- 『タカハシ Temma PC/PC Jr.』→「Temma PC」
- 『タカハシ Temma 2/2 Jr.』→「Temma 2」
目的のコントローラ名のフォルダを開くと、右側にレジストリキーがいくつか表示されます。これらのキーの値によって通信時のタイムアウトの時間が決まっていますので、以下の一覧を参考にして値を変更して下さい。
変更が必要なレジストリのキー
- "ReadIntervalTimeout"
- "ReadTotalTimeoutMultiplier"
- "ReadTotalTimeoutConstant"
- "WriteTotalTimeoutMultiplier"
- "WriteTotalTimeoutConstant"
- "ReadRetry"
値を変更するには、変更するキー名を右クリックして [変更] を選択後、「文字列の変更」ダイアログの[値のデータ] 欄に変更する値を入力して、[OK] ボタンをクリックしてください([OK] ボタンをクリックした時点で修正内容は反映されます)。
変更の目安としては、上記の各キーの数値を、たとえば初めの値の1.5倍程度に変更してみてください。(望遠鏡の機種によって初期値は異なります。)ただし、あまり大きな値に変更するとレスポンスが遅くなり、望遠鏡接続を試した際にかなり長い時間がかかることがあります。
修正が完了したら、「レジストリエディタ」を終了してください。ウィンドウを閉じれば、終了です。システムの再起動は必要ありません。