2005年
6月21日の夏至を過ぎ、1年の中で一番日没が遅い時期なので、20時ではまだ明るさが残っている。星空の西半分は春の星座、東半分は夏の星座になっている。「夏の大三角」をつくる、こと座のベガは七夕のおり姫星、わし座のアルタイルはひこ星。月のない夜には、この2つの星のあいだを天の川が流れているが、南のいて座あたりがもっとも濃く明るく見える。
6月末から接近している金星と水星は3日から4日にかけて、かに座の散開星団M44の中に入り込む。西空低く星団が見えづらいが、双眼鏡で確かめてみよう。9日には水星が東方最大離角。月と金星が近くにいるので見つけやすい。月末には、みずがめ座δ流星群の南群がピークとなり、やぎ座流星群、ペルセウス座流星群も飛び始め、夏の流星シーズンの幕開けとなる。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.3 | 0.8 | 1.9 |
視直径 | 7.4" | 8.9" | 10.6" |
星座 | かに | かに | しし |
現象 |
金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 11.2" | 11.6" | 12.0" |
星座 | かに | しし | しし |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -0.1 | -0.4 |
視直径 | 9.5" | 10.8" |
星座 | うお | うお |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.0 | -1.9 |
視直径 | 36.4" | 34.4" |
星座 | おとめ | おとめ |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.3 | 0.3 |
視直径 | 16.5" | 16.4" |
星座 | かに | かに |
現象 |
|
天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.8 | 13.8 |
視直径 | 3.6" | 2.3" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | へび |
現象 |