2024年9月 紫金山・アトラス彗星が3等前後

このエントリーをはてなブックマークに追加
2024年9月下旬ごろ、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が3等前後で見えると予測されている。

「特集ページ」もご覧ください。

紫金山・アトラス彗星 特集ページ


星図

9月下旬から11月にかけて、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3; Tsuchinshan-ATLAS)が明るくなると予測されている。

9月28日に太陽に最接近し、この数日前から10月初めごろまで明け方の東の低空に姿を現す。当初は1等級前後まで明るくなると予想されていたが、9月中旬までの観測を元にした予想では3等級前後になるとみられている。日の出45分前の高度が約5度以下と非常に低いので、位置をよく確かめて、見晴らしの良い場所で観察や撮影を楽しもう。10月中旬からは夕空に見えるようになる。

紫金山・アトラス彗星は2023年1月に中・紫金山天文台と南アフリカのアトラス望遠鏡によって発見された非周期彗星だ。

※「紫金山」の読み方について、アストロアーツでは「彗星名は『ツーチンシャン』、天文台名は『しきんざん(または、しきんさん)』」としています。

明け方の見え方
明け方の見え方(場所の設定は東京)。背景の星々に対する位置を表している。彗星は模式的に表現。星図はステラナビゲータで作成(以下同)。画像クリックで表示拡大
予想等級(日付横の括弧内の数値)はCOBSの観測データや吉田誠一さんのウェブページの情報などに基づいて計算したものです(最終更新日:10月3日)

日の出45分前の方位と高度
日の出45分前の方位と高度(場所の設定は東京)。彗星は模式的に表現している(10月5日の尾は描画が重なるため略)。画像クリックで表示拡大

星ナビ2024年10月号

〈関連リンク〉

関連記事