スペースシャトル STS-116ミッション、4年ぶりの夜間打ち上げへ
【2006年12月7日 NASA Space Shuttle News】
スペースシャトル ディスカバリー号(STS-116ミッション)が、米国東部時間7月午後9時35分(日本時間8日午前11時35分)にフロリダ州のNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられる。
「ディスカバリー号」としては33回目の飛行となる今回のミッションは、2003年のコロンビア号(STS-107)の事故以来の夜間打ち上げとなる。コロンビア号の事故を受け、この4年間は撮影を目的として、すべての打ち上げは日中とされてきたが、安全性が確認されたため、今回は夜間に打ち上げることが決定された。
おもなミッション内容としては、P5トラスの取り付け、電力系統の切換、物資の補給、ISS(国際宇宙ステーション)長期滞在クルーの交代、スペースシャトル熱防護システムの点検となっている。とくに接続が変更される電力系統は、今後恒久的なものとなり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)の実験モジュールの結合にも対応できるようになる。しかし、電力系統の切替えは、ISSの4つの電力系統を2回に分けて2系統ずつ地上からコマンドで停止させ、その間の約2時間に船外活動と船内活動により配線の切替えを行うという大がかりな作業となっている。
打ち上げ可能期間は12月7日から12月17日だが、7日(日本時間8日)打ち上げ当日は寒冷前線の通過によって風が強まることが予想されるため、NASAでは打ち上げの確率を60パーセント程度と発表している。