3月31日、地球近傍天体(NEO)2006 VV2が地球に最接近
【2007年3月28日 アストロアーツ】
3月31日に特異小惑星2006 VV2が地球に最接近する。距離は、わずか約340万km(月までの8.8倍)となり、9等級まで明るくなると予測されている。また、3月30日から4月2日頃の光度は10等級となる。
2006 VV2は2006年11月11日に18等級の天体として発見され、地球近傍天体(NEO)に分類されている。NEOとは、地球に接近する軌道を持つ小惑星や彗星などの総称だ。
また、2006 VV2の大きさは直径2kmほどと推定されている。小惑星の中で、このように大きくて明るいものが地球に接近することはめずらしく、次にこのような天体を観測できるチャンスは2036年となる見込みだ。海外や国内各地の天文台でも観測が予定されているが、小口径の望遠鏡でも見ることができるので、ぜひ観測してみてほしい。
なお2006 VV2は、3月29日の1時から3時(世界時、以下同様)に、銀河M82とM81から25分角以内に接近し、3月31日の19時から21時にかけては、銀河M105、M96とM95に3度以内に接近する。
「地球近傍天体(NEO)2006 VV2」の位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ Ver.8」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。
また、2006 VV2が移動していくようすを再現したアニメーションを「コンテンツ・ライブラリ」で公開しています。ステラナビゲータ Ver.8をご利用の方は、ステラナビゲータの「コンテンツ・ライブラリ」からファイルをダウンロードし、実行してください。