技術試験衛星「きく8号」、防災訓練参加へ
【2007年8月27日 情報通信研究機構】
日本の技術試験衛星「きく8号(ETS-VII)」が、9月1日の「防災の日」に行われる防災訓練に登場することが発表された。
「きく8号」を開発した宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報通信研究機構(NICT)は、東京都および昭島市・福生市・武蔵村山市・羽村市・瑞穂町が合同で行う総合防災訓練に参加する。
「きく8号」は、テニスコート1面分のアンテナを2つ備え、高速通信を中継する実験衛星。災害時の迅速な情報伝達を実現することが最大の目的の1つで、地上の小型携帯端末からも信号を送受信できる。今回の防災訓練参加は、「きく8号」の性能実験であるとともに、市民へのデモンストレーションの場でもある。
訓練では、被災地の被害情報や避難状況が「きく8号」を介して対策本部に伝えられる。また、訓練のようすを撮影した映像を伝送したり、2つの会場間で音声通信を行うデモンストレーション実験も行われる。