板垣さん、2週連続で超新星を発見
【2009年12月14日 VSOLJニュース(229)】
先週の超新星2009mdを発見したばかりの板垣公一さんが、またもやしし座の渦巻銀河NGC 3839に超新星2009mhを発見された。板垣さんの超新星発見数は、これで今年11個、通算55個目となった。
VSOLJニュースより
精力的な天体捜索者である山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、またもや超新星を発見されました。先週の超新星2009mdの発見(VSOLJニュース 228)に続いての成果です。
板垣さんは、栃木県高根沢町に設置した観測所で12月12.779日(世界時)に撮影した画像上に、16.6等級の新天体があるのに気付きました。新天体の位置は、しし座の銀河NGC 3839の中心から東に23秒角、南に10秒角の位置にあたります。発見画像は板垣さんのウェブページ「Supernova」内でも見ることができます。
赤経 11時43分55.93秒 赤緯 +10度46分55.2 秒 (2000年分点) NGC 3839の周辺星図と、DSS画像に表示した超新星
超新星は、宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんによって、アメリカのニューメキシコ州にある遠隔操作望遠鏡を用いて確認され、超新星2009mhの符号が付けられています。
母銀河は3億光年弱の距離にあり、この超新星は極大に近い明るさで発見されたと考えられます。今後のタイプ判別などが待たれます。
超新星2009mhの位置
この天体を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。ご利用の方は、ステラナビゲータを起動後、「データ更新」を行ってください。
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