見事に照らし出された、エンケラドスと4か所の噴出
【2010年10月6日 JPL】
NASAの土星探査機カッシーニが撮影した土星の衛星エンケラドスの可視光画像が公開された。南極からの噴出が見事にとらえられている。
画像は、カッシーニに搭載されている狭視野カメラが昨年12月にエンケラドスから約617,000kmの距離から撮影したもので、画像スケールは1ピクセルあたり4kmである。
太陽―エンケラドス―探査機のなす角度は174度で、ほぼ一直線上に並んでいることになり、太陽はエンケラドスの向こう側にある。土星から反射される太陽光に照らされてエンケラドスの表面が輝いている(地球照と同じ現象)。また、南極の少なくとも4か所から噴出が起きているようすがはっきりと見えている。
画像を分析することで、エンケラドスと噴出に関する理解が深まると期待されている。