コロンビア号の部品が湖底から見つかる 空中分解事故から8年
【2011年8月4日 NASA】
米テキサス州東部のナコドチェス湖で、2003年に空中分解事故を起こしたスペースシャトル「コロンビア号」のタンクが発見された。今後NASAにより回収される見込み。
2003年2月1日、16日間のフライトを終えたNASAのスペースシャトル「コロンビア号」(STS-107)は大気圏突入時にテキサス上空で空中分解し、7名のクルーが命を落とした。打ち上げ時の断熱タイルの破損が原因と見られている。
事故直後からこれまでに、機体や搭載品など全体の40%ほどにあたる8万4000個の破片が回収されており、その多くが軌道直下にあったこの地域で見つかっている。
今回見つかった部品は発電用の極低温の化学品を搭載するタンクだ。干ばつにより湖の水位が下がったために発見され、地元自治体から送られた写真によりNASAがコロンビア号の部品と確認した。
危険物はないが周辺がぬかるんでいるため、形状を維持しながらの車両による運搬は難しい作業となりそうだ。今後回収方法を検討し、他の部品同様、調査のためフロリダ州ケネディ宇宙センター(KSC)の機体組立棟に保管されることになる。