135回目のリフトオフ アトランティス号、最後のシャトルミッションへ
【2011年7月11日 JAXA】
7月8日(米国東部夏時間)、スペースシャトル「アトランティス号」が打ち上げられ、7月10日に国際宇宙ステーションとドッキングした。今回が最後のスペースシャトルのミッションとなる。4名のクルーと様々な物資を国際宇宙ステーションへと運び、7月20日に地上に帰還する予定となっている。
NASAのスペースシャトル「アトランティス号」が米国東部夏時間7月8日午前11時29分(日本時間9日午前0時29分)にケネディ宇宙センターから打ち上げられ、7月10日午前11時07分(米国東部夏時間)、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功した。
Chris Ferguson氏ら4名のクルーが搭乗する「STS-135」ミッションでは、ロボットによる衛星への燃料補給のデモンストレーションを行うためのRRM実験装置や補給物資を載せた多目的補給モジュール2「ラファエロ」を搭載している。船外活動は1回を予定している。
12日間の飛行を行い、7月20日に地球へと帰還する予定である。
「アトランティス号」は33回目の飛行で、スペースシャトル全体としては135回目の飛行となる。スペースシャトルは今回のミッションで退役し、30年に及んだ活動に終止符が打たれる。今後は2016年までに民間の宇宙ロケットで国際宇宙ステーションへの物資や人員の輸送を目指すとしている。その間はロシアのソユーズ宇宙船で人員や物資を、JAXAのHTV「こうのとり」やヨーロッパ宇宙機関のATVなどで物資の輸送を行うことになる。
また退役したスペースシャトルは全米の博物館などで展示される予定である(4月14日:「スペースシャトル退役後の行き先が決定、一方ボストークはロシアへ」参照)。