「エンデバー号」最後の帰還
【2011年6月1日 NASA】
スペースシャトル「エンデバー号」が1日午後3時半ごろ(日本時間)、16日間の飛行を終えてケネディ宇宙センターに着陸した。今回の「STS-134」ミッションでエンデバー号も退役となり、スペースシャトルミッションはいよいよあと1回を残すのみとなる。
5月16日に打ち上げられたスペースシャトル「エンデバー号」が6月1日午前2時35分(米東部夏時間。日本時間日午後3時35分)、米・フロリダ州のケネディ宇宙センターに着陸し、16日間にわたる国際宇宙ステーション(ISS)への往還を終了した。
マーク・ケリー宇宙飛行士ら6名のクルーによる「STS-134」ミッションでは、反物質や暗黒物質の探索、宇宙線の測定などによって宇宙の起源を探る「アルファ磁気スペクトロメーター」や予備の通信アンテナなどをISSに運搬した。
1992年にデビューした「エンデバー号」はこれが最後のフライトとなる。これまでの25度のフライトで、日本の「きぼう」実験棟船内保管室やアメリカ製の結合モジュール「ユニティ」のISSへの運搬、ハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンス、日本の「宇宙実験・観測フリーフライヤ」(SFU)の回収などが行われた。機体は米・ロサンゼルスの「カリフォルニア科学センター」に引き取られる予定だ。
スペースシャトル計画は、7月8日(米東部夏時間)打ち上げ予定の「アトランティス号」(STS-135)を残すのみとなっている。