エンデバー号、若田さんを乗せて地球に帰還

【2009年8月3日 NASA / JAXA

米国東部夏時間7月31日、日本人宇宙飛行士の若田光一さんらを乗せたスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127)が、NASAのケネディ宇宙センター(KSC)に無事着陸した。


(エンデバー号着陸の瞬間)

エンデバー号着陸の瞬間(提供:NASA/Kim Shiflett)

若田宇宙飛行士らを乗せたエンデバー号は、米国東部夏時間(以下同)7月31日午前10時48分(日本時間31日午後11時48分)にKSCへ着陸した。

3月15日に始まった若田さんの宇宙滞在時間は137日15時間5分。スペースシャトルのトラブルで出発が1か月以上遅れたうえ、今回のエンデバー号も打ち上げが延期に延期を重ねたため、若田さんの滞在時間も当初予定よりも長くなったが、旅の最後はトラブルらしいトラブルもなく順調だった。

結果的に見れば、国際宇宙ステーション(ISS)における若田さんの宇宙滞在も順当だった。数々の実験をこなす一方で、ロボットアーム操作のスペシャリストとしてISSの組み立てに関わり、最後はエンデバー号が届けた船外実験プラットフォームを取り付けて日本実験棟「きぼう」を完成させた。

長期滞在を終えた若田さんは「ただいま帰りました。地上の草の香りに優しく迎えられた感じがします」とコメントしている。