若田さん、ISS長期滞在を開始

【2009年3月18日 JAXA プレスリリース

若田光一宇宙飛行士が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-119/国際宇宙ステーション組立ミッション(15A))が、米国中部夏時間(以下同様)3月17日午後4時20分(日本時間3月18日午前6時20分)に国際宇宙ステーションにドッキングし、スペースシャトルの乗組員が国際宇宙ステーション(ISS)に入室した。


(ISSに入室する若田さんら乗組員の画像)

ISSに入室する若田さんら乗組員。クリックで拡大(提供:NASA)

若田さんらディスカバリー号の乗組員は、飛行初日と2日目に機体の点検とISSとのドッキングに向けた準備を予定どおりこなした。

翌日、飛行3日目を迎えたディスカバリー号では、“ラジオ体操の歌”がウェイクアップコールとして流れた。この曲は、JAXAの宇宙飛行士運用技術チームから若田さんへ贈られたものである。

この曲を聞いた若田さんは、「JAXA支援チームの皆さん、素晴らしい選曲をありがとうございます。この曲を聞いていると本当に元気がでてきます。今日はドッキングの日です。そして、宇宙の新しい家での生活が始まるのを楽しみにしております。」と述べた。

その後「ディスカバリー号」は、17日午後4時20分(日本時間3月18日午前6時20分)、ISSにドッキングした。続いて午後6時9分(同午前8時9分)にISSとディスカバリー号との間のハッチが開かれ、ディスカバリー号の乗組員がISSに入室した。

入室後、若田さんは、第18次長期滞在員であるSandra Magnus宇宙飛行士と交替し、午後9時ごろ(同午前11時ごろ)に正式なISS長期滞在員となった。

なお、若田さんは16日(日本時間17日)に最初の宇宙実験として、カエルの腎臓の細胞を薬剤処理し、凍結保存した。この細胞は、28日に地球に帰還する「ディスカバリー号」(STS-119/ISS組立ミッション(15A))によって地球に持ち帰られ、打ち上げでどのような影響を受けたかなど詳しく分析される。また、若田さんは同じ細胞のサンプルを使って、「きぼう」船内実験室内で培養の実験も行う予定だ。

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